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太平環境科学センター
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坂本 雅俊
㈱太平環境科学センター 社長
さかもと・まさとし／久留米市出身、1957年8月30日生まれの57歳。久留米工業高等専門学校卒、趣味は山登り、読書
注目集める世界初の自動分析装置群
水質、大気、土壌など、さまざまな環境調査・分析を手掛ける太平環境科学センターは、環境汚染防止に関する法規制が年々厳格化する中、これまでの技術力を生かした高精度、かつスピーディーな分析を可能にする世界初の自動分析装置群を開発し注目を集める。特に検体の仕込みからインキュベーター（恒温培養器）搬入までを完全自動化した「自動一般細菌・大腸菌分析装置」は、今年に入り２つの特許を取得。沖縄の公設試への納入も決まるなど、今後自社活用だけでなく、同業他社や研究機関への外販にも期待が膨らむ。
また７月には水道水質検査の精度と信頼性保証を示す水道水質検査優良試験所規範（水道ＧＬＰ）認定を取得。自治体の水道局など大規模な水道事業体などが取得する中、民間では九州２例目、福岡では初の認定で、安心、安全な検査・管理体制を敷いた施設としての信用力もさらに高めている。
「分析業務の自動化は品質保証とコストダウンの両立を実現するだけでなく、業務の省力化が社員の労働時間の短縮にもつながるなど、職場環境の改善にも役立つ」と胸を張る坂本社長。すでに実用化へ向けた次作機も最終段階を迎えており、目指す「完全自動ラボ」への道は着々と進んでいる。
DATA
所在地／〒812-0863福岡市博多区金の隈2-2-31
TEL／092-504-1220
設立／1973年7月
資本金／4,000万円
事業内容／飲料水検査、水質・土壌・大気分析、ダイオキシン類分析、土壌汚染状況調査、各種自動分析装置の開発
従業員／67人
売上高／5億5,102万円（2014年6月期）
拠点／長崎試験所（営業所）佐賀、大分、熊本、山口
（ふくおか経済2014年11月号FACE）