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TheFace2014

サンレー


佐久間 庸和

㈱サンレー 社長

さくま・つねかず/北九州市出身。1963年5月10日生まれの51歳。早稲田大学政治経済学部卒。趣味は読書、映画鑑賞。東急エージェンシーを経て89年に㈱サンレー入社。01年社長。12年2月第2回孔子文化賞受賞。ペンネーム「一条真也」として、並びに本人名でもベストセラー多数。これまでに発表した著書は約70冊にもなる。全国冠婚葬祭互助会連盟会長。今年秋から九州国際大学客員教授

全互連会長に就任、新たなイノベーションも全国へ

今年6月、これまで副会長を務めてきた業界団体の全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の会長に就任した。
本業の傍ら、作家「一条真也」として数々の著書があることでも知られる佐久間社長だけに、その発信力に周囲からも期待が集まっているようだ。佐久間社長自身も、全互連会長就任後は各地での会合や海外視察などで会員メンバーとコミュニケーションを深めている。
一方、㈱サンレーでは2年後の創業50周年にあわせて北九州市小倉北区の松柏園ホテルの建替えを計画。まったく新しいアーバンリゾート風に生まれ変わる。同時に主力セレモニーホールの小倉紫雲閣でも改装を進める。
また、冠婚葬祭とは別に互助会の新たなイノベーションとして始めた新事業も好調だ。一昨年に参入した介護事業で有料老人ホーム「隣人館」を北九州市内に2カ所新設する予定のほか、今年7月からは高齢者へ手作り弁当を届ける宅食事業も開始した。
加えて新たな儀礼も提唱する。昨年完成の霧ヶ丘紫雲閣から導入している「禮鐘(れいしょう)の儀」がそうで、出棺時における霊柩車のクラクションに代わり鐘を鳴らすものだ。現在、同社の紫雲閣に止まらず、四国や関東の冠婚葬祭会社でも採用予定だ。佐久間社長が生んだイノベーションが全国に広がる。

DATA
所在地/〒802-0022 北九州市小倉北区上富野3-2-8
TEL/093-551-3030
創業/1966年11月
設立/1974年2月
資本金/3億9,750万円
事業内容/冠婚葬祭業全般(「松柏園ホテル」、結婚式場「ヴィラルーチェ」、「マリエールオークパイン」、葬祭会館「紫雲閣」、「サンレーグランドホテル」など)、介護事業「隣人館」
売上高/197億円(2013年度実績)
グループ従業員/約1,600人
出先/(結婚式場)福岡2、北陸2、大分2、宮崎、沖縄 (葬祭場)福岡33、北陸11、大分4、宮崎5、沖縄6
関連会社/㈱ハートピア、㈱クリーンサンジュウ、㈱オラシオン

http://www.sun-ray.co.jp

(ふくおか経済2014年11月号FACE)