NEWS

IoT・AI推進室を新設 QTnet


九州の企業や自治体の活用を促進

九州電力グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は4月1日、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」やAI(人工知能)分野において九州の企業や自治体などの活用を促進する専門部署「IoT・AI推進室」を新設した。
ビジネスにおいてIoTやAIの活用が注目されるものの、実際の導入には「何から始めれば良いのか」や「生産性と費用対効果が分からない」といった不安や疑問を抱くケースが多いという。同社ではこうした背景から、これまでのIoT・AI活用の実証実験で培ってきた経験やノウハウを生かした専門部署を設置し、IoTに関しては気軽に試用体験ができる「お試しキット」も用意することで、顧客の導入に関する悩み解決を支援する。初年度は4、5件の契約を目指す。
同推進室はサービス開発部内に新設し、責任者は同部の久保佳広開発推進グループ長が兼務する。当初人員は3人だが、法人営業の技術スタッフ約15人と連携した体制を採る。企業や自治体からIoT・AIの導入に関する各種相談を無料で受け付けるほか、これまで蓄積してきた経験やノウハウを生かし、機器の選定やネットワーク構成、運用方法、セキュリティなど各企業・自治体に合った最適な環境の構築を支援する。IoTお試しキットは屋内・屋外・工場といった用途・シーンに応じて提供し(有償)、導入効果を実感した上で本格的な導入を進められる仕組みを作った。

2018年5月15日発行