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福岡市東区の物流施設を本格稼働   東京都のアスクル    総投資額114億円


 事務用品などの通信販売するアスクル株式会社(東京都江東区、岩田彰一郎社長)は12月30日、福岡市東区みなと香椎2丁目に新設した物流施設を本格稼働させる。総投資額約114億円(福岡市からの交付金約14億円を含む)。
 名称は「ASKUL Logi PARK福岡」。場所はアイランドシティ中央交差点南西側、福岡ロジテムアイランドシティ物流センター向かい。2000年に開設した物流施設「アスクル福岡センター」(糟屋郡粕屋町)が手狭、老朽化となり、13年4月に移転・拡充計画を開始。今年9月の完成後、一部が稼働していた。県内に分散していた複数の物流拠点を集約し、受注から出荷までのスピード配送を支える九州・沖縄エリアの基幹物流拠点として機能していく。 
 敷地面積は2万4905平方m。建物は4階建てで、延べ床面積はこれまでの約2倍となる5万4842平方m。施設内は2フロアに跨ぐ高さ約14メートルのケース自動倉庫や自動梱包機を導入するなどで在庫移動(補充)や梱包工程の効率化・自動化、省人化、省資源化を実現。また物流施設内に中村学園事業部の運営による食堂を初めて開設し、スタッフに昼食を無償で提供するなど職場環境の向上を図る。そのほか環境への取り組みとして屋上に太陽光発電設備の設置や倉庫内の照明のLED化を実施。同社は「港や空港、インターなど陸海空の交通連結点が半径10キロ以内に集結している好適な立地。法人向け事業だけでなく、今後の当社のビジネス拡大を視野にその機能拡張に余地を残している。ここを戦略拠点にさらに便利なサービスを提供していきたい」と話している。