㈱シダー

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全国100拠点を突破!! リハビリ重視の介護サービス専門会社

介護付有料老人ホーム「ラ・ナシカ すみのえ」（大阪市住之江区、今年3月開設）

デイサービスセンター、介護付有料老人ホーム、訪問看護を併せた複合サービスを全国展開する㈱シダー。このほど事業所数が100拠点を突破し、地域密着で成長を続けている。新規事業への取り組みも進み、盤石な体制を着実に築いている。

入居率が約90%まで伸長

病院グループのリハビリテーション部門からスタートし、有料老人ホーム、デイサービス、訪問看護を併せた複合サービスを全国展開する㈱シダー。理学療法士や作業療法士など多くの専門スタッフによる指導と充実のトレーニングマシンで、身体の状態に合わせた最適なリハビリを提供。筋力強化や日々の運動習慣づくりで、利用者の社会参加を支援している。
デイサービスは、ゆとりある空間を生かした大規模型施設（80人規模240㎡以上）を中心に展開。トレーニングルームをはじめ、カラオケやシアター、マッサージルームなど各個人に合った活動を楽しめるのが特徴だ。認知症対応デイサービスも設置し、既存施設を要支援・要介護・認知症フロアに分け、それぞれに合ったサービスを提供するなど、工夫を凝らしている。訪問看護、居宅介護支援などの在宅サービスにおいてもスタッフのきめ細やかなフォローがあり、利用者からの信頼が厚い。
介護付有料老人ホームは、施設見学や体験など気軽に入居できるシステムと24時間365日の万全なサポート体制が強みだ。1階フロアでは、スタッフがデイサービスと同等のサービスやリハビリを行い、2階の居室では自宅に居るのと同様に、訪問リハビリ、訪問介護、ヘルパーのサービスを提供。家庭菜園など近隣の保育園や地域住民との交流ができるスペースもあり、好評を博している。座小田孝安代表取締役専務は「2～3年前に開設した郊外の施設が埋まってきており、現在の入居率は約90％まで伸びている」と自信を見せる。

開所式に臨む「ラ・ナシカ すみのえ」スタッフ

16年度は有料老人ホーム3施設の開設を計画

　今期は事業譲渡によりグループホームなどの複合施設「あすか」（福岡市博多区千代1丁目）を取得し、ケアプランセンターを4施設開所。この3月には大阪市住之江区に介護付有料老人ホーム「ラ・ナシカ」を開設した。現在の事業所数は全国101拠点体制となり、中期経営計画に掲げていた98施設を1年前倒しで達成した。今後は大阪、横浜、横須賀に「ラ・ナシカ」3施設を予定しており、来年4月には北九州市小倉北区への開設が決まった。座小田専務は「県内の新規施設は08年の大野城市以来約8年ぶり。地元北九州とあって希望に胸が膨らむ」と力を込める。
関連会社の㈱パインでは、昨年5月から福祉用具レンタル・販売を開始。徐々に売り上げを伸ばしており、今後の成長に期待がかかる。就労継続支援A型事業所とコインランドリーを併設した洗濯宅配サービスも今夏をめどに始動する計画で、かねてから事業化に向けて動いていた障害者関連事業が形になりそうだ。

あいさつする座小田孝安代表取締役専務

研修、育成制度の充実図る

設立当初から理学療法士、作業療法士を積極採用してきた同社。サービス向上を目的とした入職時研修やサービス研修、幹部候補の育成を目的とした管理育成研修、スキルアップ研修など社内教育体制を整備し、人材育成に取り組んでいる。介護資格の入口である介護職員初任者研修を年に1回実施するほか、介護福祉士（国家資格）や介護支援専門員など資格取得に向けた講習や勉強会も開いており、今後も各種教育プログラムの充実を図っていく考え。「有資格者や経験の豊富な職員を適正に配置し、雇用条件の見直しや働きやすい環境の構築に努めていく」と語る座小田専務。一歩ずつ、盤石な体制を着実に築いている。

企業DATA
所在地　〒802-0026 北九州市小倉北区大畠1-7-19
ＴＥＬ　093-513-7855
ＦＡＸ　093-513-7858
設立　1981年4月
資本金　4億3,228万円
事業内容　通所介護施設（DSC）運営、訪問看護、訪問ヘルパー、ケアプラン作成、グループホーム（GH）運営、介護付有料老人ホーム運営
年商　119億100万円（2016年3月期連結見込み）
代表者　山崎嘉忠代表取締、役社長座小田孝安代表取締役専務
従業員　1,745人（連結）
事業所　福岡38、千葉14、長野5、北海道4、山梨4、岡山4、山口4、東京3、栃木3、愛知3、大阪3、愛媛3、埼玉2、静岡2、秋田1、宮城1、茨城1、神奈川1、滋賀1、香川1（連結）
関連会社　損害保険ジャパン日本興亜㈱
連結子会社　㈱パイン
ＵＲＬ　http://www.cedar-web.com

（ふくおか経済EX2016年）