FEATURE

ふくおか経済EX 2017

医療法人福岡桜十字


抜群の立地と洗練されたサービスで増加する健診需要に対応

2016年8月に健診専用施設「桜十字博多駅健診クリニック」を博多駅そばに開業した。医療と健診サービスの連携基盤を強みに、人間ドック、健康診断の受診者数を飛躍的に伸ばす中、強化された受け入れ態勢とともに、その抜群のアクセスと充実の設備、洗練されたサービスで新たな需要も掘り起こしている。

博多駅から徒歩5分、抜群のアクセス誇る健診施設

2016年8月、天神の桜十字福岡病院内に次ぐ人間ドック・健診施設「桜十字博多駅健診クリニック」が、JRJP博多ビル8階に開業した。

2拠点体制によって強化された受診者の受け入れ態勢はもちろん、病院との連携による2次検査などのフォロー体制、そして何より博多駅から徒歩5分という抜群のアクセスが新たな需要の掘り起こしにつながっている。2016年(1〜12月)の両施設合わせた年間受診者数は、受診企業数が前年比約160%、総受診者が同140%と大きく伸ばしている。

桜十字博多駅健診クリニックがある「JRJP博多ビル」

経鼻内視鏡完備、婦人科健診は女性医師らが対応

新たな健診クリニックは、アクセス抜群の都会にありながら、ゆったりと落ち着いた雰囲気で、癒しとくつろぎが感じられるのが特徴だ。それに原則的に外来診療を行わない健診専門施設だけに、感染症の流行シーズンでも安心して受診できる上、スムーズな動線とシステムの効率化で、迅速な検査と待ち時間の短縮を実現している。

また内視鏡検査においては、大都市圏で普及している経鼻内視鏡(胃カメラ)の完備で、身体への負担軽減を図るとともに、検査の可能受入数を拡大。乳がんや子宮がん検査は、女性医師・技師が対応するなど、女性も安心して受診できると好評だ。

プライバシーをしっかり確保したレディースエリアの待合室(桜十字福岡病院)

受診後のランチサービスが好評

洗練されたサービスも高い評価を受けるポイントだ。

特に注目を集めているのが受診後のランチサービス。もともと桜十字福岡病院では、人間ドック・健康診断後に真心込めた手作りランチを提供していたが、博多駅健診クリニックでは、ラウンジスペースがない代わりに、同ビル2階に入居するレストラン「ハードロックカフェ福岡」をはじめ、近隣7飲食店と提携した無料ランチサービスを実施している。しかも協会けんぽ受診可能施設となった17年4月からは、協会けんぽ受診者にも同様のサービスを提供。受診者の中には、午前中にゆったりと健診を受け、ランチサービスを利用した後に、ショッピングに出かける、という人も。この立地特性を生かしたサービスは他の健診施設にはできない大きな強みだ。

産業医連携で制度活用後のサポート体制にも注力

前述したように博多駅健診クリニックが4月から協会けんぽの指定機関となったことで、桜十字福岡病院では、今後増加が予想される受診者の相互利用も見据え、2階の人間ドック・健診フロアを改装。キャパシティにゆとりを持たせ、さらに利便性が高まったフロアへとリニューアルする(5月完了予定)。

その一方で最近は職場での「働かせ方」による過労、もしくは精神疾患による自殺、脳・心臓系の病気に対し労災認定されるケースが増加の一途を辿る中、より良い労働環境の整備に向け、職場環境に応じた産業医契約プランの提案にも注力。心療内科を専門とする医師、臨床心理士によるメンタルヘルス問題やストレスチェックにも対応し、制度の導入からアフターフォローまでを効率的にサポートする体制を整えている。

開業から4年、医療・健診サービスの一体的な提供で地域医療の発展に寄与してきた桜十字福岡病院。その役割はますます高まっている。

渡辺通り沿いの桜十字福岡病院

[CHECK]

桜十字福岡病院が入る「桜十字メディカルスクエア」は、2016年に「福岡県屋外広告景観賞」を受賞している

【DATA】
所在地 〒810-0004 福岡市中央区渡辺通3-5-11
TEL 092-791-1100(人間ドック・健診診断総合窓口)
092-791-1120
開設 1973年
診療科目 内科・循環器内科・消化器内科・神経内科・放射線科・リハビリテーション科・婦人科・糖尿病内科・呼吸器内科・漢方内科
病床数 入院病棟199床、老健100床
関連施設 桜十字福岡病院、桜十字博多駅健診クリニック、ホスピタルメント福岡天神、ホスピタルメント桜十字博多
URL http://www.sj-fukuoka.or.jp/

(ふくおか経済EX 2017より)