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国道322号八丁峠道路は19年度に開通 福岡国道事務所


約20分の時間短縮効果

九州地方整備局福岡国道事務所はこのほど、嘉麻市と朝倉市を結ぶ国道322号八丁峠道路が2019(平成31)年度に開通する見通しを明らかにした。
標高430メートル以上もある八丁峠を通る現道(国道322号)は大型車の通行が困難な狭隘(きょうあい)区間や線形不良カ所が多く、異常気象時や冬期には通行規制区間になることから、06年度に国の権限代行事業として着手。峠を貫通するトンネル掘削や取り付け道路の整備が行われてきた。昨年3月に貫通したトンネル設備工事の工程を精査した結果、19年度の開通のめどが立ったという。道路は片側1車線で、延長区間は嘉麻市大力から朝倉市秋月野鳥までの約4・5キロ。通行規制区間となる約3・7キロはトンネルとして整備されていた。
開通による時間短縮効果は約20分。筑豊と朝倉が直結した道路の開通で、筑豊と朝倉を結ぶ広域観光ルートの確立、自動車関連産業の集積が進む朝倉・嘉麻地域と、自動車生産拠点のある北九州、苅田間の物流効率化などが期待されている。

2018年4月3日発行