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分譲、投資型ともに販売好調で過去最高益 コーセーアールイー


売上高128・8億円に

マンション開発業の㈱コーセーアールイー(福岡市中央区赤坂1丁目、諸藤敏一社長)の2018年1月期連結決算は、売上高が前年同期比25・8%増の128億8900万円、経常利益が同60%増の17億5090万円で増収増益だった。当期純利益は70・5%増の11億5449万円。6期連続の増収、2期連続の増益で、売り上げ、経常、当期純益ともに過去最高。
ローン金利低下による住宅取得、不動産投資の需要拡大で、主力事業の分譲、投資型マンションの販売が伸長し、増収。利益面では、営業利益の増加や、物件の販売期間短縮による広告宣伝費の減少などが増益につながった。
事業別で見ると、ファミリーマンション事業は福岡市と大野城市に完成した4棟の物件と前期完成分に、中古物件も加えて計156戸(前年比22戸増)を引き渡したほか、次期完成5棟の販売も開始し、売上高が前期比27・1%増の56億430万円、セグメント利益は70・5%増の9億401万円。資産運用型マンション販売事業は新築、中古物件合わせて昨年比118戸増の計456戸を引き渡したことで売上高が25・4%増の66億7893万円、セグメント利益が45・1%増の10億440万円。
不動産賃貸管理事業は、資産運用型マンションの引き渡しに伴う賃貸管理収入の増加で、売上高が15・9%増の3億6772万円、セグメント利益が11・6%増の1億3986万円。マンション管理、保守や点検、工事請負業を継続して実施したビルメンテナンス事業は、売上高が8・5%増の1億6030万円、セグメント利益は39%増の1883万円。不動産仲介業などそのほかの事業は、埼玉県川口市のマンションを販売代理し、売上高が74・3%増の7772万円、利益が78・7%増の6302万円になった。
2019年1月期は、前期に行った追加的仕入れによる販売を想定しないため、売上高が2・2%減の126億円、経常利益が8・6%減の16億円の減収減益を予想している。同社では「土地の高騰や人手不足などによる建築コストの上昇など、今後の仕入れ、開発計画への懸念はあるが、中期計画どおりに進むことを見込んでいる」と話している。

2018年3月20日発行