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博多駅前2丁目に14階建て複合ビルを建設 JR九州


19年秋に開業予定

九州旅客鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は3月6日、同2丁目で「博多駅前二丁目複合ビル(仮称)」の建設に着手した。
場所ははかた駅前通り沿いの博多区役所南口近く。4~14階のホテルを核とし、低層部を賑わい施設とする。延べ床面積は約1万1000㎡。ホテルは全238室で、そのうち129室は16年12月に福岡市が独自で創設した「ハイクオリティホテル建設促進制度」を活用した30㎡超の客室。
ホテル単体のコンセプトは「博多の粋 日本の文化を感じるハイグレードホテル」。ロビーに博多の歴史や文化を象徴する「博多塀」を設置するほか、大浴場(男湯)の壁面には福岡市を描いた鳥瞰図を取り入れる。客室は木を基調とした和モダンテイスト。1人あたり1泊2日の朝食付きで1万5000円ほどを想定。価格帯においてはビジネスホテル~高級ホテルの中間層を狙う。
商業施設は1階に2区画(計330㎡)、2階(約370㎡)に4区画の入居スペースがあり、1階はビストロなどの飲食店、2階は地元性や食産地にこだわった飲食店などを誘致する計画。3階は博多まちづくり推進協議会運営の「地域コミュニティ施設」を整備する。
田中龍治同専務事業開発本部長は地下鉄延伸工事や来秋のラグビーワールドカップ開催などを踏まえた上で「ワンランク上のブラッサムブランドとして、当グループのエース格のホテルとして位置付けたい」とし、さらにG20誘致の取り組みを振り返り、「課題とされた”ハイクオリティホテルの不足“に対応していけたら」と話した。
同ビルは19年秋に完成予定。JR九州グループが手掛ける18棟目のホテルとなる。3年後の所有客室数は5000室を目標に掲げており、現在は京都、大阪近郊など関西方面への進出も計画している。

2018年3月20日発行