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キャナル来場者過去最高の1700万人へ 福岡地所


LCCや新アトラクションが追い風に

地場大手総合デベロッパー・福岡地所㈱(福岡市博多区住吉1丁目、榎本一郎社長)運営の「キャナルシティ博多」の2017年度(17年4月—18年3月)来場者数が、1700万人で過去最高となる見通しとなった。これまで最も多かったのは15年度の1648万人。16年度比では3・8%増の見込み。

福岡へのLCC就航数の増加と、16年11月から開設している国内最大級のプロジェクションマッピングアトラクション「キャナルアクアパノラマ」の集客効果等が奏功した。来場者数の約20〜30%がインバウンド客で、中でも目立ったのが韓国(インバウンド客の約6割程度と想定)で、その他、中国や香港、台湾などが同程度の比率という。日本人の来場者数はほぼ横ばいで推移するものの、リピート客も多いという。また、「キャナルアクアパノラマ」導入後は全日時間帯で約7%、18時以降では約14〜16%程度入館者が増えた。

「キャナルシティ博多」全館の売上高は409億円だった16年度から数億円増える見通し。

同社キャナルシティ博多事業部の田中勉常務執行委役員は「インバウンド客がここまで増えるのは4、5年前には考えられなかった。想像を超えるはるかなスピードで変化が起きている」とし、「今後も来場者増に向けて力を入れていきたい」としている。

2018年3月13日発行