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マレーシアにパン製造などの工場新設 リョーユーパン


19年度中に

㈱リョーユーパン(大野城市旭ヶ丘1丁目、荒木毅彦社長)は来年度中に、マレーシアの大手コンビニ企業であるバイソン・コンソリデーテッドと共同で同国内に食料品工場を建設する。

規模は同社の山口工場とほぼ同規模で、約1万2000㎡の予定。また、同工場の運営として、直営店事業部とバイソンの2者で約半分ずつ出資し、現地に合弁会社「MyNews Ryoyupan Sdn,Bhd」を設立する。日本のスタッフを派遣し、製造に関する技術を伝授。その後の流通、販売はバイソンに委ねる。国内のコンビニパンと同様、手作づくり感を残しながら、イスラム教スタイルに合わせた「ハラル」認証付きのパンなどを製造する。今までも店舗設置や技術提供などで海外進出を果たしてきたが、現地に製造工場を建設するのは初。

中島取締役は、「より国内で販売しているパンに近い水準のものを現地で提供したい。安定した生産体制を整えるとともに、強力な現地企業との相互サポートのもと、事業を拡大していく」と話している。詳細は現在、協議中。他国での技術提携の計画も進めている。

海外事業を一括して手掛ける新会社を設立

マレーシア進出のほか、昨年1月に直営店をオープンしたベトナム・ホーチミン、香港、韓国での店舗運営など、アジア域内の展開が勢いを増していることを踏まえ、同社は昨年12月、海外における製パン事業の技術指導、食品などの販売、輸出を事業とする「リョーユーベイキングオーバーシーズ㈱」を設立した。経営陣はリョーユーパン本体と同様で、本社機能も同社内に置く。資本金は1000万円。マレーシアの工場が完成次第、本格稼働とする。

2018年3月6日発行