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環境エネルギー部門の堅調な推移で増収増益 正興電機製作所


今期は経常利益10億円へ

電力会社や官公庁向け情報制御システム製作・販売の㈱正興電機製作所(福岡市博多区東光2丁目、福重康行社長)の2017年12月期連結決算は、売上高が前年同期比0・3%増の200億200万円、経常利益は同1・8%増の8億7700万円で増収増益となった。

セグメント別に見ると、電力部門は電力システム改革に向けた情報制御システムやIoT活用システムなどの受注に力を注いだが、電力機器など設備更新需要減少の影響により、売上高は前年同期年比26・7%減の46億1600万円、セグメント利益は同26・6%減の1億500万円。環境エネルギー部門は付加価値の高い水処理場向け監視制御システムが堅調に推移したことに加え、中国での工場向け電気設備の増加により売上高が同4・1%増の113億4700万円、セグメント利益は1・8倍の5億9700万円。情報部門は大口案件がなかったことで、売上高は同26・2%減の10億1900万円、セグメント利益は同52・5%減の2300万円。その他の部門では再生可能エネルギー向け設備関連の増加や、関連会社の子会社化、M&Aによる子会社の増加によって売上高は同9・1増の33億100万円だったが、電子制御機器やオプトロニクス分野が低調だったことで、セグメント利益は同76・3%減の1億900万円となった。

今期は売上高が前年同期比7・5%増の215億円、経常利益は同13・9%増の10億円の増収増益を見込んでいる。

2018年2月27日発行