NEWS

  • 地域

約32億円かけ北九州市にニッケル粉生産の新工場  神奈川県の東邦チタニウム    若松工場敷地内に


 金属チタン、セラミック材料メーカーの東邦チタニウム株式会社(神奈川県茅ケ崎市、加賀美和夫社長)は、若松工場(北九州市若松区響町1丁目)敷地内にニッケル粉生産の新工場を建設する。投資額は約32億円。
 ニッケル粉はスマートフォンや各種自動車電装部品に搭載する積層セラミックコンデンサ(MLCC)の内部電極として使用される。スマートフォンの高機能化で1台あたりの搭載量が増えており増産を決めた。若松工場の敷地面積は16万6000平方mで新工場は2017年12月完工、18年2月の営業運転開始を予定。生産能力は月30トン。茅ケ崎工場で生産する60トンと合わせて90トンとなり1・5倍に増強する。同社では「MLCCの堅調な需要に支えられ、ニッケル粉は順調に販売を伸ばしてきている。今後もさらなる需要拡大が見込まれる中、供給能力体制の強化、事業継続計画対応を含めた生産拠点の複数化を進めていく」と話している。
 同社は1958年8月設立。資本金119億6300万円。2015年3月期連結売上高は337億200万円。従業員955人(連結)。県内には若松工場のほか八幡工場(北九州市八幡東区前田西洞岡)を置いている。