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中間期売上高は円安影響し増益 西部電機


通期業績予想を上方修正

搬送、産業機械などを製造する西部電機㈱(古賀市駅東3丁目、宮地敬四郎社長)の17年9月中間期連結決算は、売上高が前期比6・7%減の92億7700万円、経常利益が30・5%増の5億9200万円の減収増益だった。

前年同期に搬送機械事業において大口物件の成約があり、その反動で減収となったが、円安の影響などを受け、放電加工機械部門で中国向けの「ワイヤ放電加工機」の輸出が伸び増収となった。同事業の受注高は前年同期比の90・2%増の45億3700万円で、営業利益は36・8%増の5億7900万円で期首予想を上回る大幅増益となった。また、今後も中国国内の半導体、スマートフォンメーカーを中心に放電加工機を含む精密機械の輸出が増え、売上高が当初の予想を上回る見込み。通期(18年3月期)売上高予想を180億円から208億円、経常利益を11億2000万円から16億5000万円、営業利益を10億6000万円から16億円にいずれも上方修正した。

本社工場敷地内に新工場建設を計画

また、同社は約10億円投じ本社工場敷地内に新工場を建設する。着工は来春めど、19年春稼働を目指す。

近年、中国の半導体やスマートフォンメーカーを中心に金型などを加工する「ワイヤ放電加工機」の需要が伸びており、生産能力を30%ほど強化するため。平屋建ての構想で、面積などは未定。同放電加工機専用にする予定。生産能力を拡大し販売網を広げる計画だという。

同社は1939年2月設立。資本金26億5840万円。売上高241億1900万円(17年3月期)。従業員473人。

2017年12月5日発行