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圧延用ロール・構造用鋳鋼品の生産能力を増強 日立金属若松


投資額は約30億円

㈱日立金属若松(北九州市若松区北浜1丁目、岩崎俊弥社長)は、圧延用ロール・構造用鋳鋼品の生産能力増強に向けた設備投資を実施する。投資額は約30億円。

自動車の軽量化の進展に伴い、高抗張力鋼(ハイテン)をはじめとする高級鋼板の需要増が予想され、製造に欠かせない高性能なロールの需要が高まっていることから、工場の隣接地を取得し、鋳造・加工設備の建屋を設ける。今回の投資により、熱延鋼板圧延用鋳造ロールの生産能力を従来比20%強化する。また、建築部材などに使用される構造用鋳鋼品は、鋳鋼量産製造技術を高めるとともに生産性を向上し、大型製品の対応も可能とする設備を整えることで生産能力を40%高める。稼働時期は2018年度下期を予定している。同社では「お客さまのニーズをとらえ、より付加価値の高い圧延用ロールと構造用鋳鋼品を中心にグローバル拡販をさらに推進していく」と話している。

同社は2004年10月設立。資本金6500万円。日立金属グループのロール事業の中核となる製造子会社。熱延鋼板圧延用鋳造ロールで日本国内トップシェア、技術開発力でも世界に先駆けてハイス系複合ロールを開発した実績を持つ。

2017年12月5日発行