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メンテナンス工事受注増で増収増益 日本乾溜工業


17年9月期

交通安全施設、法面工事施工の日本乾溜工業㈱(福岡市馬出1丁目、伊東幸夫社長)の2017年9月期決算は売上高が前期比14%増の121億8500万円、経常利益が同27・3%増の6億2000万円で増収増益となった。

主力の建設事業は防護柵などの交通安全施設工事やトンネル、橋梁などのメンテナンス工事の受注が好調で完成工事高は前期を上回り、また、減災のための法面、土木資材の販売も伸びたため同事業の売上高は前期比16・7%増の96億1600万円。防災安全事業は官公庁を中心に備蓄用の資材販売が増加し売上高は前期比7・2%増の20億3900万円。化学品事業はタイヤメーカーの海外でのタイヤ生産が低調した影響を受け、タイヤの製造過程で使用されるゴム加硫剤(不溶性硫黄)の販売は前期を下回り売上高は同3・6%減の5億2900万円となった。

同社では「公共投資、民間設備投資は堅調に推移しているものの資材価格や労務費の高まりを受け熾烈な受注競争は依然として続いている。建設、防災安全、化学品の3事業の連携を図りながら売り上げ、目標利益達成に向けて取り組む」と話しており、今期は働き方改革における人員増などに関わる販売費、一般管理費の上昇を想定していることから、今期売上高は前期比ほぼ横ばいの122億円、経常利益が同32・3%減の4億2000万円の増収減益を見込んでいる。

2017年11月28日発行