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糸島リサーチパークの新本社工場が完成 ブレイブリッジ


民間では初の立地企業

IoT(モノのインターネット)製品の開発、製造を手掛ける㈱Braveridge(=ブレイブリッジ、福岡市西区周船寺3丁目、吉田剛社長)が糸島市東の糸島リサーチパーク内に建設していた新本社工場が完成、11月15日に現地で完成を祝う式典が開かれた。

敷地面積は約3824㎡、鉄骨造り2階建てで、建物面積は1、2階ともに約993㎡。総投資額は約3億円で、県が造成した同パークでは初めての民間企業となる。新工場には台湾などアジア地域に点在していた開発、製造機能を集約、省電力で広域をカバーする新たな無線通信技術規格「LoaWAN(ローラワン)」に対応した機器の開発、製造を行う。

式典には県企業局の家守良明企業管理者や糸島市の月形祐二市長、九州大学の安浦寛人理事・副学長ら約120人が出席。式典で吉田社長は「糸島から世界に発信する企業として成長していきたい。3〜5年後には約50人の新規雇用を目指す」と意気込みを語った。家守企業管理者、月形市長はそれぞれ祝辞を述べ、隣接する県の三次元半導体研究センター、社会システム実証センターや九大の水素エネルギー製品研究試験センターとの連携、雇用創出に期待を寄せた。その後、安浦理事・副学長の乾杯で祝宴に移り、同社の新たな門出を祝った。

同社は04年7月に九州情報大学ベンチャー支援センターで創業。無線技術を軸にIoT製品の開発・製造を手掛け、国内では米国・アップル社から開発と量産製造のライセンス工場の指定を受けている。4月24日には県などが推進するグリーンアジア国際戦略総合特区の指定法人の交付を受け、糸島リサーチパークに新本社工場の建設を進めてきた。

2017年11月28日発行