FEATURE

TheFace 2017

オーレック


今村 健二

㈱オーレック 社長

いまむら・たけじ/久留米市出身。1952年7月5日生まれの65歳。明治大学工学部卒。76年父が創業した大橋農機製作所(現オーレック)入社。営業部に配属され関東から東北エリアを開拓。現場の声を反映した製品が大ヒット商品に。88年、社長就任と同時に社名変更した。趣味は自然散策。座右の銘は「百見は一感に如かず」

農の新市場創出で持続的発展へ

「世の中に役立つものを誰よりも先に創る」と不屈の精神で道を切り拓く㈱オーレックの今村健二社長。乗用草刈機、自走式草刈機分野で国内シェア4割を超え農業機械トップメーカーの地位を確立する。あぜ道や斜面用など数々の製品は最高水準の品質を誇り、市場が縮小する中、同社は右肩上がりの業績で成長の一途をたどる。このほど開発した水田用除草機は、業界初になる株間の除草も実現させた。安心安全な農作物づくりに取り組む農家の人々の関心も高く、テスト販売期間を経て2019年の量産体制を目指す。

また、12月に2拠点目のショールーム「グリーンラボ弘前」(青森)を開設する。全面ガラス張りの外観に製品を一望できる木造の内装に仕上げた。昨年長野に開設した1号店は、同様のデザインで4賞を受賞し、対外的な評価も得ている。「常に目を向けるのは末端顧客。誰もが来店しやすいように」と農に関するイベントを開き、交流拠点としての役割も担っていく。

来年は創業70周年の節目を迎える。新製品の開発、国内外販路の開拓はもちろんのこと、環境、IT、健康分野で新事業にも着手する姿勢だ。「片足は農業に付けて片足だけ踏み出す」とあくまで農を核に事業領域を広げ、市場開拓に果敢に挑戦し続ける。

 

DATA
〒834-0195 八女郡広川町日吉548-22 TEL 0943-32-5002
創業/1948年10月 設立/1957年7月 資本金/9,500万円 事業内容/農業機械の製造 従業員/295人(17年6月) 売上高/125億円(17年6月期) 拠点/広川工場、城島工場、関東物流センター、仙台営業所、関東営業所、長野営業所、グリーンラボ長野、名古屋営業所、岡山営業所、福岡営業所、鹿児島営業所、オーレックアメリカ

http://www.orec-jp.com/