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上期九州の工場立地面積は約3倍の79haに 九州経済産業局


福岡県は15件で九州トップ

九州経済産業局は10月30日、今年上半期(1〜6月)の九州の工場立地件数をまとめ、立地件数は前年同期比22・2%増の44件、立地面積は同約3倍の79haとなった。

県別の工場立地件数は、前年同期に比べ福岡県、長崎県、熊本県、宮崎県で増加、大分県、鹿児島県で減少、佐賀県は横ばい。業種別の立地動向では、食料品(13件・構成比29・5%)、輸送機械器具(7件・構成比15・9%)、生産用機械器具(4件・構成比9・1%)の順に多かった。また、福岡県の立地件数15件(同25%増)、立地面積32・9ha(同約6・6倍)はいずれも九州トップだった。

44件中、32件は新規の工場建設。そのうち12件は九州外からの進出だった。工場を新設する主だった企業は、京都府の㈱SIONと福岡市の熊川工業㈱が共同で設立した㈱リソースフォレストは朝倉市東峰村で木質成型板の新工場、無線機器製造の㈱Braverideは糸島リサーチパークに盗難防止タグなどの生産工場、東京都の自動車部品メーカー・東プレ㈱が苅田町で自動車プレス用部品の新工場の建設を決めている。

立地選定の理由としては、「本社・他の自社工場への近接性」が最も多く、次いで「人材・労働力の確保」、「地価」、「周辺環境からの制約が少ない」となっている。

2017年11月7日発行