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博多区の福岡事業場内に共創の場 大阪のパナソニック


福岡発の新サービス創出図る

総合エレクトロニクスメーカーのパナソニック㈱(大阪府門真市、津賀一宏社長)は10月3日、福岡市博多区美野島4丁目の福岡事業場内に共創型コミュニケーションスペースを開設した。大阪と東京に次ぐ3拠点目。

名称は「パナソニックラボラトリー福岡」。福岡事業場の敷地面積は5万193㎡で、場内にはいくつかの建物がある。そのうち7階建て社屋の1階ロビー部分を改装し、約350㎡のスペースに新設した。同施設内はミーティングスペースやラウンジのほか、創作スペースやすぐにアイデアを形にできるよう3Dプリンタやレーザーカッターを揃えた試作室を設けた。通常は約50席を設置しており、講演形態にすると最大で約150人収容可能。福岡事業場に在籍する技術者だけでなく、パナソニック社内または社外連携するパートナーとともに新たな価値や商品、技術の創出を目指し活動していく。今後は一般来場可能なワークショップなどのイベントも企画していく。同社は「3年後をめどに商品やサービス、事業モデルなどプロトタイプを含めた形などで成果を生み出せるように活動していきたい」と話している。

福岡事業場は1955年に九州松下電器株式会社として創業開始。その後、事業変遷を経て、現在は同社にある4つの社内カンパニーのうちアプライアンス社とコネクティッドソリューションズ社が入居している。それぞれのカンパニーには多様な事業部門があり、直轄部門を含めると10の事業部門が集まっている。従業員数は約3000人で、そのうち約半数以上が技術者。

2017年10月17日発行