NEWS

  • IT・科学

佐賀市の海苔養殖漁場でICTブイ活用の実証実験 NTTドコモ九州支社など3社


株式会社NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、高木一裕常務執行役員支社長)とセナーアンドバーンズ株式会社(東京都、山下恭弘社長)、アンデックス株式会社(仙台市、三嶋順社長)は、12月26日から佐賀市の海苔養殖漁場でICTブイを活用した水温管理、比重管理の本実験を開始した。


熊本市松尾漁業協同組合、佐賀県有明海漁協の協力のもと、戸ケ浦漁港の海苔養殖漁場に通信機能やセンサーを搭載したICTブイ2基を設置することで、漁業従事者がスマートフォンやタブレットの専用アプリを介して遠隔でも水温・塩分濃度の監視が可能となる。この結果、これまで水温・比重が生産量に大きく影響をした海苔の養殖で時期を適切に捉えることができ、質の向上と安定した生産が期待できる。
実験では、ドコモがICTブイに搭載する通信モジュールとセンサーから取得する水温・比重データを蓄積するクラウドサーバーを提供、セナーアンドバーンズはICTブイの開発・製造、アンデックスはスマホ用の水温管理・比重管理アプリを開発。なお、収集したデータの有用性のほか、収穫した海苔の質と生産量がどれだけ向上できるかなどの検証もする。
3社は、漁業従事者の生産性向上および高品質な水産物の育成収穫、東日本大震災の復興支援を目的として「東松島市の牡蠣・海苔養殖漁場でのICTブイの実証実験」を実施、10月からは熊本地震の被害を受けた熊本市の海苔養殖漁場でも実証実験をしており、今回新たに比重測定機能を追加した。