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九州事業所の新事業共創プログラムを開始 東京の凸版印刷


来年2月に協業3社を発表

凸版印刷㈱(東京都千代田区神田和泉町、金子眞悟社長)は8月31日、九州事業部(福岡市中央区薬院1丁目)の新事業共創プログラムの募集を開始した。同社が自社単独で共創プログラムをスタートするのは初めて。

オープンイノベーションプログラム「コネクト」と称し、九州を中心に、国内、アジア地区企業のアイディアを採用し新ビジネスとして同社九州事業所と共創するもの。福岡市が国の創業特区に選ばれていることから、あらゆる分野の企業と連携できると判断したため、同社九州事業所での取り組みとなったという。

募集テーマは「凸版の既存事業を発展させるビジネス」、「コミュニケーションを進化情報伝達手段」、「健康長寿社会の実現に寄与する」など9つ。テーマに合致するビジネスアイディアを来年1月下旬までの3回にわたる選考を勝ち抜いた3社がその後、同社経営資源を活用し、九州事業所の新ビジネスとして展開するという。同社の主な協業方法は、販売提携や開発支援、出資を想定しているという。応募資格は、自社でプロダクトやサービスを保有している企業、同社と協業が可能な企業。9月から福岡市内で定期的に説明会を開いており、10月20日が募集締め切り。11月上旬から選考が始まり、来年2月に発表、表彰式が開かれる。また、同プログラムには、ベンチャー支援の(一社)スタートアップゴーゴー(福岡市中央区天神1丁目、岸原稔泰代表)が共催として参画している。

同社は「当社が提供可能なリソースは、国内に43拠点ある施設や海外現地法人73社、クライアント2万5000社のネットワーク、研究開発費約2億円。九州における地域活性化や魅力拡大に値するアイディアのある企業と協業し、これまでにない価値創出を目指す」と話している。

2017年9月20日発行