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中間期は大型工事受注減で減収減益  日本乾溜工業    防災安全事業売上高は7・8%増


 交通安全施設、法面工事施工の日本乾溜工業株式会社(福岡市馬出1丁目、沢井博美社長)の2016年9月期中間連結決算は、売上高が前年同期比22・4%減の70億1600万円、経常利益は同37%減の6億1300万円で減収減益だった。純利益は前期比37・5%減の3億9900万円。
 主力の建設事業は公共投資減少の影響を受けたことに加え、九州地域の高速道路などが昨年で一段落したことにより、ガードレールなど防護柵や標識などの交通安全施設を中心に完成工事高は前年同期比を下回った。また、近年伸張している防災安全事業は備蓄用の資機材や食糧品の販売は前年同期と比べて微減だったが、民間の工事で使用するマスクなどの産業安全衛生用品の販売は堅調に推移し、同事業の売上高は同7・8%増の11億2200万円だった。同社では「企業間競争の激化により経営環境は依然として厳しい状況で推移しているが、近年伸張している防災安全事業、化学品事業を営業強化、生産コストの改善で伸ばしていく」と話している。
 今期売上高は前期比16%減の104億円、経常利益は同54・4%減の3億3000万円、純利益は同57・7%減の2億円を見込んでいる。