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売上高は19・6%増の50億7100万円 プラッツ


為替差益で経常利益は黒字転換

介護用ベッド、ベッド周辺機器メーカーの㈱プラッツ(大野城市仲畑2丁目、福山明利社長)の2017年6月期連結決算は、売上高が前期比19・6%増の50億7100万円、経常利益が4億2800万円(前年同期は経常損失2000万円)で増収黒字となった。

介護用電動ベッド「Rafio(ラフィオ)」の売れ行きが好調なことに加え、高齢者施設向けの新規開拓の営業強化などが奏功し、増収となった。販売市場別にみると、福祉用具流通市場は前期比18・0%増の39億8402万円、高齢者施設市場は同37・4%増の7億6866万円、家具流通市場は同24・5%減の2億3593万円、海外市場は同2倍の1億4076万円。利益面では、期中平均為替レートが1ドル=109円01銭となり、為替差益5800万円(前年同期は1億4300万円の為替差損)を計上したほか、営業外収益として持分法による投資利益1億6900万円(前年同期比2・28倍)を計上し黒字転換した。営業利益は前期比8・5倍の2億300万円、親会社株主に帰属する当期純利益は4億2800万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1400万円)。

今期は売上高が前期比14・4%増の58億円、営業利益が同9・4倍の2億2500万円、経常利益が同22・2%減の3億3500万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25・6%減の2億5000万円で増収減益を見込んでいる。

3カ年の新中期経営計画を策定

また同社は、今期から2020年6月期で売上高72億円を目指す3カ年の新中期経営計画を策定した。

計画最終年度の2020年6月期で売上高72億円、営業利益5億5000万円、経常利益5億3000万円、親会社株主に帰属する当期純利益3億7000万円の達成を目指す。市場別の売上高目標数値は福祉用具流通市場が48億5000万円、高齢者施設市場が14億円、家具流通市場が2億5000万円、海外市場が7億円。具体的には、①海外生産の最適化と品質向上②アジア諸国への販売強化③国内営業力の強化④製品コスト訴求力の追求と製品ジャンルの拡大⑤働き方改革の実施の5テーマを掲げている。

2017年8月22日発行