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IC港湾関連用地に物流倉庫を建設  鹿児島県の南九    事務所を併設


 農産物の卸販売、船舶の建造、太陽光発電を事業とする株式会社南九(鹿児島県鹿屋市、山下伸也社長)は6月23日、福岡市東区みなと香椎3丁目のアイランドシティ港湾関連用地に事務所を併設した「南九物流貿易センター」を建設する。現在、同市東区香椎ふ頭2丁目に置かれている福岡貿易事業部は、完成次第移転する。投資額は約16億円、来年2月の完成を目指す。
 場所はアイランドシティ港湾のべジフルスタジアム(福岡市新青果市場)近く。敷地面積は6653平方m。鉄骨造りの2階建てで延床面積は4180平方m。投資額は約16億円。倉庫は1階のみで敷地の半分が冷蔵倉庫。事務所は倉庫に隣接するかたちで2階建ての構造となる。
 今回のセンター建設で、現在、海外の野菜の輸入が事業の90%を占めている状況から、2カ所に分散している倉庫を集約し、国内の野菜の輸出分野を強化する。施設の建設に伴い委託していた倉庫管理を自社で行うため、専門の管理スタッフを新たに増員する。
 山下社長は「倉庫の集約で効率化を図るとともに、青果市場の横に拠点を置き、国内の野菜も積極的に海外へ輸出していきたい。新たな分野強化で、2年以内に売上高100億円を目指す」と話している。
 同社は1974年10月創業。資本金は1000万円。福岡貿易事業部は本社機能と異なり農産物の輸入、卸販売に特化した事業を展開している。鹿児島県鹿屋市に本社と野菜選別工場を置き、県外の拠点は福岡事業所のみ。2016年3月期の売上高は79億8600万円。