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福岡県に「市制移行」を申請 那珂川町


20年ぶりの新市、来年10月誕生へ

那珂川町の武末茂喜町長は7月14日、福岡県の小川洋知事に「那珂川町を那珂川市へすることについての申請書」を提出した。

那珂川町は16年の国勢調査で、単独市制の要件である人口5万人を突破。新たな名称「那珂川市」に定め、市制移行へ踏み切る方針を示していた。今回の県への申請は移行を目指す上での最初の手続きと言え、武末町長は「我々行政だけでなく、多くの町民の皆さまからも市制移行は支持されており、住民の総意と考えている。県にはさまざまな手続きなどでご協力をお願いしたい」と訴えた。これに対し小川知事は、「市制移行を契機に今まで以上に素晴らしいまちにしていただきたい。県としても相互に連携して市制移行を手助けしていく」と話した。

今後は県と総務省の協議、福岡県議会の議決といった手続きを経て、来年10月1日の市制移行を目指す。福岡県内で29番目の市となり、県内で合併を伴わない市への昇格は97年の古賀市以来約20年ぶり。武末町長は報道陣に対し、「市制移行はゴールではなく通過点。これを弾みにさらに住みよいまちを目指していく」と意気込みを話した。

2017年7月25日発行