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5月の市内オフィス空室率は3・40% 三幸エステート調べ


11カ月連続で最低値更新

賃貸オフィス仲介の三幸エステート株式会社(東京都中央区銀座、種田充博社長)調べによると、5月の市内オフィス空室率は前月比0・13ポイント減の3・40%で、11カ月連続で統計開始(95年1月)以来の最低値を更新した。

規模別では、基準階貸付面積が200坪以上の大規模ビルが前月比0・1ポイント減の1・6%、100坪以上200坪未満の大型ビルが前月から横ばいの2・8%、50坪以上100坪未満の中型ビルは前月比0・5ポイント減の6・1%となった。主要エリア別では、博多駅前が前月比0・1ポイント減の2・4%、呉服町が同0・2ポイント減の2・0%、天神が同0・2ポイント減の3・6%と全てのエリアで低下し、博多駅前・呉服町は統計開始以来の最低値を更新した。募集賃料は前月比25円増の坪当たり1万619円で、4カ月連続で上昇している。

同社では「引き締まった需給バランスを背景に、18年完成予定の『紙与博多中央ビル』は多数の引き合いを集めている。既存ビルでは館内テナントの増床ニーズが強く、解約が出ても外部募集が行われないケースも目立っている。今後も空室率の低下傾向が続く可能性が高く、貸手優位の市況感が漂っている」と分析している。

2017年6月27日発行