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九州-韓国定期海路旅客実績が119万人 九州運輸局16年統計


リーマン以降最多

九州運輸局(佐々木良局長)は6月7日、九州(山口県下関市含む)と韓国を結ぶ国際旅客定期航路(6社3区間、フェリー3隻、高速船7隻)の2016年度旅客輸送実績が、前年度より7・9%増加し、リーマンショックが発生した08年以降最多の119万人超を記録したと発表した。

国籍別では、対馬人気により韓国人利用者が前年度比7・7%増加の103万人となり、初めて100万人を突破。日本人利用者は、日韓関係の修復の遅れや韓国で発生したMERS(中東呼吸器症候群)の影響を受けて大きく減少した前年度から回復傾向にあり、11・1%増の14万4000人となった。航路別では、博多-釜山航路が5・8%減の43万2000人、下関-釜山航路が6・0%減少の17万3000人となった一方、対馬-釜山航路においては27・2%増で、過去最高となる58万6000人となった。佐々木局長は「対馬は、日本の中でも韓国から最も近く安く行ける場所として人気を高めている。対馬の比田勝港にあるアイスクリーム自販機の売り上げが全国1位になっており、特に韓国の若い世代の渡航が増えていることが読み取れる」と話している。

2017年6月20日発行