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売上高0・9%減の3582億円 西日本鉄道


バス事業、賃貸事業で大幅減益

西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)の2017年3月期連結決算は、売上高に当たる営業収益が前期比0・9%減の3582億7300万円、経常利益が同15・2%減の191億5500万円で減収減益だった。

売り上げ面では、前期に開業した「ソラリア西鉄ホテルソウル明洞」の寄与や客室単価上昇によりレジャー・サービス業が伸びを見せたが、国際物流業で為替変動により円換算額が減少したことなどが影響し、微減収となった。また、収益面では昨年の熊本地震による高速・貸切バスの減収や昨年6月に取得した「毎日福岡会館」の関連費用発生などで大幅な減益となった。

事業別に見ると、運輸業の営業収益は前期比0・4%減の863億500万円。営業利益は同15・1%減の61億5900万円。不動産業の営業収益は同1・3%減の555億7400万円、営業利益は同17・5%減の83億3000万円と大幅な減益となった。流通業の営業収益は、新規店舗の出店や建替・改装した店舗の寄与により同1・2%増の817億9600万円となった一方、営業利益は人件費の増加などで同2・1%減の10億5000万円。物流業の営業収益は同4・4%減の823億400万円、営業利益が同10・7%減の22億400万円で、レジャー・サービス業の営業収益は同2・7%増の398億3800万円、営業利益は「マリンワールド海の中道」の改装に伴う休業期間の減収や費用発生などにより、同20・6%減の11億4400万円となった。

今期の営業収益は「ソラリア西鉄ホテルプレミア 三条鴨川」が開業することや国際物流事業の取扱増加を見込み、前期比4・1%増の3728億円で増収を目指す一方、経常利益は運輸業の減価償却費増などを見込み、同8・6%減の175億円で増収減益を予想。当期純利益は同10・5%減の109億円を見込んでいる。

2017年6月13日発行