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売上高は8%減の101億2400万円 日本タングステン


今期は増益へ

タングステン、モリブデン販売の日本タングステン株式会社(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)の2017年3月期連結決算は売上高が前期比8・1%減の101億2400万円、経常利益が同27・6%減の5億7500万円で減収減益だった。

自動車産業分野、医療・衛生分野などの市場の伸びが期待される分野へ注力商品群を積極的に投入したが、中国装置事業の見直しや為替レートの影響に加え、主要商品の一部が市場縮小の影響を受け減収となった。営業利益は管理部門の一般管理費などを計上し前期比30・2%減の4億7300万円、純利益は同28%減の4億6900万円。

機械部品事業は主力の衛生用品関連のNTダイカッターは微減でほぼ計画どおりに推移したが、情報機器関連のハードディスクドライブ(HDD)用磁気ヘッド基盤は、HDDの出荷台数の減少や為替の影響により低調に推移し売上高は同15・1%減の54億7800万円、営業利益は同43・5%減の6億2300万円。一方、電気部品事業は、照明関連のタングステンワイヤーがLED化進展などにより減収となったが、自動車関連の接点製品、電極製品が好調に推移し、売上高は同1・4%増の46億9100万円、営業利益は2400万円から2億9200万円に増加した。

今期は生産システム改善による原価低減や設備更新による生産性向上を図るなど収益改善活動を推進し、売上高は前期比2・2%減の99億円、経常利益が同16・4%増の6億7000万円で減収増益を見込む。

2017年5月30日発行