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売上高は1%増の98億2500万円 ピエトロ


経常、営業益は減益、当期純利益は49%増

東証1部上場で食品製造・販売やレストラン事業を展開する株式会社ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)の2017年3月期連結決算は、売上高が前期比1・0%増の98億2500万円、営業利益が5・0%減の4億9600万円、経常利益が6・6%減の4億7400万円で増収減益となった。

売上高は、食品事業で主力の280mlドレッシングが下期の野菜高騰の影響で伸び悩んだものの、レストラン事業で店舗数が増加したことから、2期連続の増収となった。利益面では、工場増改築による減価償却費の増加や積極的な販促活動による販管費の増加、レストラン店舗の新規出店費用の発生などで、営業利益、経常利益ベースでは減益となったが、当期純利益は、繰延税金資産の計上に伴う税金費用の減少で、49・1%増の4億6900万円となりました。

事業別に見ると、食品事業は、ドレッシングの万能調味料としての使い方提案を推進し、主力ドレッシングの「オレンジキャップ」と昨年3月の新商品「ノンオイル和風しょうゆ&レモン」が順調に売り上げを伸ばした。パスタソースも同9月にレストラン生まれであることを訴求した新商品を投入し好調に推移。第三の柱として冷凍食品の製造・販売も強化したが、工場増改築に伴い製造ラインの効率化を図るため商品アイテムを3割削減したことから、売上高が0・1%減の71億2500万円となった。営業利益は生産効率改善やドレッシング売り上げ増によるプラス要因もあったが、工場増改築による減価償却費の増加で1・8%減の21億6500万円となった。

レストラン事業は、昨年4月博多駅そばの新商業施設に「PREMIO(プレミオ)ピエトロ 海と畑のパスタ」、同7月に新業態「Pietro YASAI Cafe 京橋店」(東京都中央区)をオープンし、売り上げ増に貢献。グランドメニュー刷新や季節毎のフェアメニュー展開などで、既存店売上高は前期の98・2%で推移し、売上高は3・9%増の25億3400万円となった。営業損益は新店の売り上げ計画未達や出店コスト超過で1億1000万円の損失(前期は6800万円の損失)となった。その他事業は、本社ビルのテナント入居率の向上で、売上高が3・9%増の1億6600万円、営業利益が11・9増の9200万円だった。

今期は、食品事業で主力ドレッシングの280mlシリーズの販売強化や、北部九州地域や拡販余地の大きい関東地域でのさらなるブランド強化を軸とした販売強化を図り、売上高が2・8%増の101億円、営業利益が20・8%増の6億円、経常利益が22・3%増の5億8000万円、当期純利益が33・9%減の3億1000万円を予想している。

2017年5月23日発行