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新社長に元NTT西日本副社長の熊本顧問 西部電気工業


宮川社長は代表取締役会長に

情報通信エンジニアリング業・西部電気工業株式会社(福岡市博多区博多駅東3丁目)の新社長に、6月23日付で元NTT西日本副社長の熊本敏彦(くまもと・としひこ)顧問が就任する。宮川一巳社長は代表取締役会長に就く。

トップの若返りとともに代表取締役の増員で経営体制の強化を図る。

熊本氏は三瀦郡大木町出身。1957(昭和32)年11月25日生まれの59歳。九州大学工学部卒。80年に日本電信電話公社(現NTT)入社。西日本電信電話株式会社(NTT西日本)企画部担当部長、人事部担当部長、熊本支店長などを経て、2008年7月にNTT西日本─ホームテクノ関西社長。10年6月NTT西日本取締役東海事業本部長兼名古屋支店長。12年6月設備本部ネットワーク部長。14年6月代表取締役副社長設備本部長。昨年6月から西部電気工業顧問に。

 熊本市の旧本社用地に6階建オフィスビル

また同社は、熊本市坪井2丁目の旧本社用地に6階建て複合オフィスビルを建設する。完成予定は2019年秋。

旧本社用地にある社屋は2010年まで本社ビルとして、その後は熊本の重要拠点ビルとして活用してきたが、老朽化とともに昨年の熊本地震で被害を受けたことなどから、近隣と一体となった再開発を進めることで資産の有効活用と地域活性化を図るもの。場所は県道1号熊本玉名線沿い上林町交差点角。ビルの延べ床面積は約1万500平方m。店舗(1階)と事務所(3~6階)、駐車場(1~3階・約60台)からなる複合テナントビルで、大型テナントの入居も見据えフロア当たりの貸室面積は最大約1400平方m(熊本市内のテントオフィスでは最大級)のほか、60台規模の自走式駐車場、開放的な空間(ピロティ、広場)などが特徴。またコールセンターやBPOなどの誘致を想定したテナントオフィスを整備することで「雇用の創出」や「地域環境整備」、「働く女性の支援」による地域活性化を目指す。

同社では「本事業を通じて保有資産の有効活用を図るとともに、雇用の確保や賑わいづくり、街並みの改善などで熊本の創造的復興に貢献していきたい」と話している。

2017年5月23日発行