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九州産小麦の新ブランドで巻き返し図る  東福製粉    経常利益3600万円で黒字転換


 小麦粉、ミックス粉などを製造・販売する東福製粉株式会社(福岡市中央区那の津4丁目、池井一海社長)の16年3月期連結決算は、売上高が18億100万円、経常利益が3600万円となった。15年9月から16年3月は決算期変更の経過期間であり、6カ月決算のため対前期増減率は公表していないが、変更前の対象期間と比較して売上高9・3%増とともに黒字に転換した。
 製粉事業の主力である小麦粉は新規取引先の拡充や販売を強化した一方、既存取引先への販売数量減少などで売上高は9億8800万円となった。副製品のふすまは生産数量の減少に伴う販売数量減により、売上高8600万円。ミックス粉については販売数量減少や販売価格の引き下げもあり売上高5100万円となった。
 同社では九州産小麦のみを使用した新ブランド「九州粉」を発売しており、飲食店などの需要取り込みで巻き返しを図っていく。
 今期は販売力の強化や製造効率の向上、コスト削減に取り組み、売上高は29億円、経常利益1300万円を見込む。