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南区高木の敷地内に4階建て新病棟 福岡保養院


7月から第2期工事に着手

精神科、心療内科の医療法人緑心会福岡保養院(福岡市南区高木1丁目、大村重成院長)が昨年2月から敷地内南側に建設している4階建て新病棟が5月中旬に完成し、6月中旬にオープンする。

外来機能の充実や病床の機能分化を図るもので、第1期工事として敷地内の体育館と3階建て作業療法棟(社会復帰センター)を解体し建設したもの。敷地面積9354平方mのうち、新病棟の建築面積は2616平方m。4階建てRC造りで延べ床面積は7266平方m。1階は外来やリハビリ(社会復帰センター)、喫茶コーナーを配置し、2階が急性期治療病棟(48床)、3、4階が精神一般病棟でそれぞれ55床と57床の計160床。

7月から第2期工事に着手し、新病棟北隣の南館を解体し、同所に4階建てのエントランス棟と体育館を建設する。同棟1階は総合受付や事務、薬局を配置し、2〜4階が病棟。完成は来年9月を予定。最北端北棟、中央棟をそのまま使用し、工事完了後、体育館を含め施設全体の延べ床面積は1万4326平方mで工事前の約1.3倍となる。大村院長は「新病棟は病院の暗いイメージを払しょくし全体的に明るい内装に仕上げ、特別室など患者の症状に合わせた個室も完備している」と話している。

同院は1939年11月に開院、58年11月に法人化。診療科目は精神科、心療内科、内科。専門分野は感情障害(そう、うつ)、統合失調症、ストレス関連性障害、老人性精神障害、認知症など。許可病床は精神一般174床、精神療養120床、精神科急性期46床の計340床。職員数は240人。大村院長は福岡市南区出身。1968年1月15日生まれの49歳。1992年、久留米大学医学部卒業後、同大学病院に勤務。父の大村重光院長逝去に伴い、2002年7月、34歳にして福岡保養院の第5代院長に就任し、同年11月から理事長も兼任。昨年5月から一般社団法人福岡県精神科病院協会(同市中央区清川3丁目)の副会長を務めている。

2017年5月16日発行