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JR九州初「マチナカ」 開発、工事佳境へ 六本松開発


九州旅客鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)が福岡市中央区六本松で進める九大六本松キャンパス跡地開発の輪郭が見えてきた。

分譲マンション「MJR六本松」(351戸)は4月末までに引き渡しが完了し、1階商業エリア(13店舗)も3月から順次開業、4月までに全てがオープンを迎えた。道路を挟んで東側の複合施設「六本松421」、住宅型有料老人ホーム「SJR六本松」(113室)は工事が終盤を迎え、進ちょく率は約9割に達している。

 

 

 六本松421は1階にスーパーマーケットやドラッグストア等、2階に蔦屋書店や学童保育施設「Kids JR六本松」、クリニックゾーン、3階から6階には福岡市科学館が入居し、そのうち3階の一部には九州大学法科大学院が入る。ビルの外観や内装はほぼ完了、各テナントの内装工事が進んでいる。

SJR六本松は各部屋の内装が終了し、9月1日の開業を予定。施設内にはダイニングや大浴場等の共用施設やケアセンターが設置され、全室共通でベランダに植栽を設けているほか、大濠公園を一望できる屋上には花壇を整備し、憩いの場を形成した。

 同事業は14年7月に同社が土地を取得し、15年3月に着工した。不動産開発に力を入れる同社にとって初の「マチナカ」開発事業。再開発に伴い、開発エリア近くの一部が今年の公示地価で上昇率全国9位にランクインしている。隣接する南側エリアでは法曹施設の建設も進んでおり、市の副都心機能を担うエリアとして注目が高まっている。