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2025年までに全国で事業プロデューサー100人創出へ

今年11月に創業10周年を迎える「事業プロデュース集団」。昨今の社会情勢において、EC事業の立ち上げコンサルティング需要が急増している。昨年から、2025年までに事業プロデューサー100人育成を目指すプロジェクトを始動。地方の優れた事業を成功させ、全国で勝負できるものに導く“真のプロデューサー”を創出していく。

ECコンサル需要が急増

コロナ禍で人々のライフスタイルや価値観が大きく変化し、企業は経営戦略の大幅な転換を迫られるようになった。新しい価値観の提案や新機軸のマーケティングなど、価値を再定義する必要性が求められている。同社では創業以来、事業収支計画の作成から商品開発、コールセンター運営まで、一気通貫した「事業プロデュース」を手掛けてきた。広告はあくまで手段の1つととらえ、事業を根本から創造する仕組みを確立。独自のビジネスモデル「D4C（ダイレクト・フォー・カスタマー）」を構築し、顧客目線に立ったトータルな改革戦略を提案している。
昨今の社会情勢において、事業転換や再構築などの依頼が急増。昨年6月には、サブスクリプションビジネス支援サービスのテモナ㈱（東京都渋谷区、佐川隼人社長）と協業し、飲食店向けのネットショップ開設支援を本格開始した。第1号案件の「資さんうどん」では、サイト開設からわずか1週間でこれまでの通販年間売り上げを達成している。「資さんの場合はすでにブランドが担保されていた点も大きかった。EC・通販ビジネスの需要が増す一方で、成功へのノウハウは広がっておらず、悩みを抱える企業が多いのが現状」と明かす中尾賢一郎社長。単なるブランディングではなく、顧客に永遠に愛され、支持され続ける「エバーブランディング」の重要性を説く。
通販コンサルティングの取り組みは国内だけにとどまらない。昨年11月、越境EC支援の㈱ハイラインズ（東京都渋谷区、陳海波社長）と業務提携契約を締結。潜在的に中国市場でも競争力のあるブランドや商品を保持する国内企業の中国進出支援を加速させる。インバウンド需要が見込みにくい中、日本企業の中国市場における販路拡大を共同で支援する狙いだ。中国市場におけるブランディング、デジタル・リアル双方のプロモーション、物流、決済など一気通貫した商流で、同市場での足場を作ると共に販売サポートを強力にできる環境を整備する。現在は美容系の自社商品開発にも取り組んでおり、今後の成長に期待がかかる。

創業10周年、「夢」実現にまい進

昨年から、2025年までに事業プロデューサーを100人育成するプロジェクトを開始した。成果を出し続けているプロデューサーの業務を分析し、ノウハウをマニュアル化して育成プログラムを作るという取り組みだ。さらに教育会社と連携し、伝え方などの学習プログラムに盛り込んでいく。中尾社長は「事業プロデューサーには未来を読み、先を見据えることができる素養が不可欠。トータルで事業を発展に導く人材を育成したい」と意気込む。将来的にはこの仕組みをフランチャイズ化し、全47都道府県に展開する構想もあるという。地方の優れた事業を成功させ、全国で勝負できるものに先導する“真の事業プロデューサー”を創出していく。「創業10周年を迎える2021年の企業テーマは『夢力』。夢を抱く全国の経営者や企業のパートナーとして、夢を共有すると共にその実現に向けて全力を注ぐ」と闘志を燃やす中尾社長。クライアント企業の価値を最大限に高める事業プロデュース集団の動向から今後も目が離せない。

中尾 賢一郎 社長 なかお・けんいちろう／鹿児島市出身。１９７５年４月１８日生まれの４５歳。大学在学中から広告業界に関わり、電通九州に入社後は、一貫してセールスプロモーションや戦略マーケティングプランナーとして大手メーカーのキャンペーンや行政の観光プロジェクトに関わる。２０１１年１１月にグランドビジョンを創業。事業プロデュース集団を目指し、広告という枠を越えたマーケティング手法で九州、東京、関西エリアの企業のプロデュースに携わる

採用情報
募集職種／総合職
応募資格／大学・短大・専門学校卒
採用実績／2020年度9人
採用予定／10人
問合せ先／TEL.092-718-3041
担当／西村

（ふくおか経済EX2021年）