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介護業界の発展へ
SDGｓ実現への取り組み進める

（写真左上）東京都新宿区の介護付有料老人ホーム「さわやか目白の里」
（右上）大分市都町のハイボール専門店「ハイボールバー都町’95」
（左下）インドネシアの看護大学から招いたインターンシップ生
（右下）第11回介護付きホーム事例研究発表全国大会で
「さわやかさくらのもり」がグランプリを受賞

成長戦略を担う介護事業に経営資源を集中投下する東証スタンダード上場の㈱ウチヤマホールディングス。SDGs実現への貢献、および中長期的な企業価値の向上を重要課題と認識し、昨年から介護サービスの品質向上に繋がる新規事業や新領域への挑戦、業界全体の発展に関する取り組みを強化している。

介護のワンストップサービス実現へ
品質向上に励む㈱さわやか倶楽部

介護事業の㈱さわやか倶楽部（山本武博社長）は昨年12月、東京都内初進出の介護付有料老人ホーム「さわやか目白の里（新宿区中落合3丁目）」を開設。全国120施設197事業所体制となる中、今年4月にも愛知県豊田市で介護付有料老人ホームを新設するなど成長を続けている。
そのさわやか俱楽部では、介護のワンストップサービス実現を目指し、サービスの品質向上に繋がる新規事業、新領域への取り組みを加速。今年2月、施設入退去時に利用者やその家族から相談を受ける生前整理や遺品、不用品整理に対して、リユースショップ「BOOK OFF」などを運営するブックオフコーポレーション㈱（神奈川県相模原市、堀内康隆社長）と業務提携を結んだ。不用品の片付け時に発生する作業費用と処分費用を、リユース品として販売可能なモノと再資源化出来るモノに分別し、ゴミの総量を減らし、処分費用を抑える「ブックオフおかたづけサービス」を活用。入居者やその家族へのサービスの質向上と、リデュース、リユース、リサイクルの“3R”プロジェクトを促進し、SDGsの推進にも繋げる。
さらに昨年11月には、全国の介護事業者921法人が加盟する一般社団法人全国介護付きホーム協会主催の「第11回介護付きホーム事例研究発表全国大会」で運営施設の「さわやかさくらのもり」が最優秀賞にあたるグランプリを獲得。さわやか倶楽部と九州大学などで開発したアセスメントツール「ライフマップ」を活用して入居者の生きがいづくりに焦点を当てたライフプランを作成した結果、生活の質向上や身体機能の回復に繋がった事例などが評価された。また、同大会では「さわやか枚方館」の取り組みも優秀賞を受賞したほか、昨年開催された「第12回介護甲子園」では「さわやか宗像館」が決勝に進出するなど、サービスの品質の高さが社外に認められてきている。
そのほか、技能実習生や在留資格「特定技能」を有する外国人採用の実施に伴い、福祉関連資格の専門学校「三幸福祉カレッジ」の協力で、外国籍職員専用の介護職員初任者研修を開講。外国籍職員が現場リーダーや責任者になれるキャリアパスの構築も図っていく。

大分市にハイボール専門店オープン
巻き返し図る㈱ボナー

新型コロナウイルス感染症の第5類移行に伴い、集客が回復基調にあるカラオケ・飲食事業の㈱ボナー（歌野繁美社長）。昨年12月、大分市都町の居酒屋「かんてきや都町店」を業態転換し、ハイボール専門店「ハイボールバー都町’95」としてリニューアルオープンした。同店では専用ディスペンサーを使用し、「山崎」や「白州」など人気ウイスキーを高炭酸のハイボールとして提供している。それに加えて、「コロッケ倶楽部」の屋号で展開するカラオケ事業は、POSレジの入れ替えや、アプリのリニューアルを実施し、顧客の利便性向上を進める。

中長期的な企業価値向上へ
社内に委員会やシンクタンク設置

昨年、若手社員中心に会社の将来を考える社内シンクタンク「ウチヤマナレッジイノベーション研究会」を立ち上げたのに加え、「サステナビリティ委員会」も設立。持続可能な社会の実現に関する取り組みやESG経営も推進する構えだ。
創業者の内山文治会長の下、社会の期待に応える会社を目指してきた中、昨年6月に一般社団法人全国介護付きホーム協会の理事に就任した山本社長は「介護業界の健全な未来に向けて、業界全体の発展にも貢献したい」と熱く宣言した。

山本武博　社長 やまもと・たけひろ／山口県山陽小野田市出身。1971年1月30日生まれの53歳。北九州大学（現北九州市立大学）文学部卒。趣味は野球・フットサル

採用情報
募集職種／さわやか倶楽部（介護・看護職、サービス提供責任者、生活相談員、そのほか各部門で幹部候補を随時募集中）ボナー（カラオケ、飲食店における接客・調理スタッフ、管理者候補）
応募資格／18歳以上
採用実績／2024年度5人
採用予定／10人
問合せ先／TEL.093-551-0002
担当／田中、小津和

（ふくおか経済EX2024年）