COMPANY
セイコウ(カ セイコウホールディングス(カ
正晃ホールディングス(株)(正晃(株))
〒813-0062 福岡市東区松島3-34-33 [MAP]
TEL:092-621-8199㈹
https://www.seikonet.co.jp創業から3四半世紀
新体制で「シン・5カ年計画」を推進
(写真左)本社ビル (右上)取扱品目は数万アイテムにも及ぶ (右下)レンタルラボ
学術研究・医療分野の総合試薬販売をベースに、ライフサイエンスや理化学機械の販売、IT関連などを手がける総合学術医療商社グループ。昨年7月からは新体制の下、中期経営計画「シン・5カ年計画」がスタート。既存ビジネスの充実と新規市場の開拓、拠点機能の強化などが着々と進む。
全国展開に向けて拠点機能の強化が着々と
昨年7月、グループ内の営業全般を統括していた印正俊副社長が正晃ホールディングスと中核の正晃㈱の社長に昇格した。印正哉社長は代表取締役会長兼CEOとして新社長の舵取りをバックアップする。そして、新体制とともに新たな中期経営計画「シン・5カ年計画」もスタートした。その中で主要戦略として掲げる「全国展開に向けた拠点機能の強化」が加速する。本社敷地内で計画が進む第2本社ビルについては、社内にプロジェクトチームを設け、社員の要望や利用法などを検討し、来春早々の着工を目指す。構想では物流機能も備え、近くにある福岡物流センターと連携することで北部九州エリアでのストックポイントとしての活用も視野に入れている。
久留米営業所については昨年、久留米ICそばで大型物件を購入した。現在改装中で5月頃には移転・リニューアルする計画だ。TSMCの開設で注目を集めている熊本エリアでも、熊本営業所の近くに用地を取得。新営業所棟を建設し、4月から稼働する。このほか、大分エリアについても大分宮河内ICに近接する「大分流通業務団地」での用地取得が決まった。印社長は「将来的には、これらの物流機能を効率的に運用することで当社単独ではなく、他のディーラーを絡めた総合物流システムの構築も考えていきたい。物流2024年問題も鑑み、ホールディングス傘下に物流会社が連なる可能性もある」と次なるステップを見据える。
業務面では、コロナ関連の需要増の反動も少なく、サイエンス(試薬・理化学機器)とメディカル(診断薬・検査機器)がともに堅調に推移している。「今期の目標達成にはめどがついた。今後は現状のビジネスやユーザーを軸に、新たな市場開拓にも積極的に取り組んでいく」と気を引き締める。
特にラボソリューション(レンタルラボや研究室の移設・新設支援)は、多くの実績を積み重ねている。大学病院や研究施設などには、精密理化学機器や冷凍サンプルなど細心の注意が必要な物品が数多く、各種試薬や理化学機器を取り扱うプロの視点と蓄積したノウハウが活用される。ITソリューションでは数多くの経験とニーズの蓄積をもとに専門性の高いソフトを提供する。
マネジメント企画開発室で各セクションの連携強化
このほか「シリコンアイランド九州」の大きなうねりの中、半導体関連企業とのビジネスにも意欲を見せる。社内に「半導体プロジェクトチーム」を発足、新たなビジネスチャンスに挑戦する。実際、地銀のプロジェクトチームと連携し、TSMC関連でのシステム導入が決まっており、今後さらにメンテナンス需要など派生ビジネスも見込む。
ビジネスやサービスの多様化が進み、新たな動きを迅速化する中、各セクションの連携・情報共有化はますます重要になってくる。正晃では2年前から「マネジメント企画開発室」を設け、管理、営業、業務などの垣根を越えて社内体制の強化を図っている。サイエンスとメディカルの連携も進み、高度・多様化するサービスニーズに対応するとともに、新たな顧客開拓にも力を注ぐ。
創業から四半世紀を経た今日、新たな布陣で「シン・5カ年計画」が着々と進む。正晃単体で800億円、グループ1400億円の大きな目標に向けて次なる一手が打たれる。
印 正俊 社長 いん・まさとし/福岡市出身。1982年9月9日生まれの41歳。福岡大学商学部卒。2006年に正晃入社。15年執行役員、16年取締役執行役員、18年常務、20年4月副社長、23年7月に社長就任 |
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