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人と地域、そして『住』にまつわる未来への投資を加速

久留米を中心に筑後地区で地域密着型の不動産会社として定着し、グループ全体で売り上げ110億円以上に達するまで成長を遂げた。これまで主力だった賃貸仲介業に加え、管理受託事業や建築、販売の強化を図っており、総合不動産会社としてさらなる飛躍が期待されている。

久留米エリアを中心に筑後・佐賀エリアなど地域密着型の不動産総合サービスを提供し、仲介・管理・建築の3本柱で成長を遂げた。直営の仲介店舗は福岡、佐賀地区を中心に賃貸仲介店29店舗、売買仲介店7店舗の計36店舗体制だ。注文住宅や建売住宅を担うグループ会社の㈱駅前工務店では本社屋の建て替え工事が進んでおり、6月の完成を控えている。コロナ禍以降に増えたという戸建て住宅のニーズ増加に伴い、高品質で低価格の木造住宅を福岡・佐賀地区で販売。なかでも駅前工務店が展開する家づくりの特徴のひとつでもある腐らない国産無垢材「緑の柱」を採用した建売住宅は、注文住宅のようなクオリティで好評だ。今後、住宅事業をさらに強化していく一環で、本社屋の建て替えを進めているところだ。既存の本社屋では「商談スペースが狭い」、「部署ごとにフロアが分かれていることで連携が取りづらい」、「展示スペースが無く、一番の売りである『緑の柱』の魅力を伝えられない」といった悩みがあった。「木の温もりを感じる内装と、ゆとりある商談スペース、そして社員間の連携が図れるフロア構成の実現を目指していく」とし、接客サービス向上と社員連携の改善に努めていく。

（写真）接客スペースを拡張した福岡本店

親会社である東証一部上場・リログループ（東京都）の賃貸仲介件数は4万2897件と全国6位。駅前不動産においては昨年に引き続きウェブによる集客強化や接客サービスの向上に取り組み、年間1万2,246件（22年10月～23年9月末）となった。また、組織再編後の管理事業強化などが奏功し、管理戸数も順調に増加。20,000戸を達成した。
賃貸仲介事業をメインの事業に展開しながらも、売買や管理、そして建築事業に至るまで幅広くサポートする体制を整えてきたことで、売上高もグループで110億円と好調に推移。「グループ間における異動も活発化するなど、社員が『住』に関わるさまざまなフィールドでチャレンジできる環境が整いつつある。グループ全体で安定企業へと成長中」と嶋田社長は変化を説明する。
採用面では毎年、駅前不動産スタジアム（鳥栖市）で内定式を開催。毎年20人以上を採用しており、内定者ひとり一人が掲げる目標を場内アナウンスで紹介して入場、宅建合格予定者を発表するなどオリジナルの演出はとても印象的だ。また従来は、㈱駅前不動産の賃貸営業職をメインに採用していたが、昨年度からグループ事業全体の活性化と発展を図るため、売買・管理・事務スタッフの募集を開始。それにより、グループ内で不動産の知識を幅広く身に付けながらキャリアアップできる体制が構築され、実際に幅広い知識を身に付けた社員が育っているという。

（写真）駅前不動産スタジアムでの内定式

さらに、同社がスローガンに掲げる「地域密着」の一環でもあるスポーツ協賛を通して、今後も地域貢献に取り組む姿勢は変わらない。「駅前不動産旗 久留米近圏秋季学童軟式野球大会」や「駅前不動産杯 久留米招待U-15中学生選抜サッカー大会」などスポーツ大会の冠スポンサーとして協賛に力を入れているほか、地域で開催される祭りへの参加やボウリング大会、ゴルフコンペなどはコロナ禍を経て復活。「地域の人やオーナー、取引先など、人と人とのつながりの大切さを改めて認識した。住まいの生涯パートナーとして、地域に愛される総合不動産会社を目指し、地位を確立していく」と嶋田社長は目を輝かせた。

嶋田　聖　社長 しまだ・さとし／北九州市小倉北区出身。1979年5月29日生まれの44歳。久留米大学法学部卒。2006年、㈱駅前不動産に入社。不動産仲介営業を経験し、営業成績トップの実績から入社2年半で社長に大抜擢された。08年社長就任。趣味はスポーツ

採用情報
募集職種／総合職（不動産仲介、賃貸管理等）
応募資格／短大、専門、大学、大学院卒（24年卒～25年卒見込み）
採用実績／2023年度27人
採用予定／40人
問合せ先／TEL.0942-36-8910
担当／人事総務課 井上

（ふくおか経済EX2024年）