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本社工場に初の乾麺製造ライン導入 マルヒ食品 夜須工場は1ライン切替で全て自動化


 めん類製造販売、ラーメン店経営のマルヒ食品株式会社(太宰府市吉松、太田日出勝社長)は三月中旬、本社工場内に同社初の乾麺製造機械を新設した。また四月中旬をめどに朝倉郡夜須町の工場に生麺製造ラインを新設。設備投資額は合計で四千万円程度となる見込み。
 乾麺はこれまで手掛けていなかったが、取引先からの要望が強かったことから、製造ラインを新設し製造開始したもの。製造ラインは一ラインで、一時間あたり一千食~一千二百五十食分の生産が可能。これでゆで麺、生麺、調理麺、乾麺と製麺の種類の幅が広がり、事業拡大を進めていく。
 また、生麺専用の夜須工場では、ラーメン店などへの一日の納品間隔が短時間化していることなどから、旧タイプの一ラインを新型の生麺自動製造機械に切り替え、生産効率の向上を図る。これにより、生麺製造は三ラインとも自動化となり、旧ラインに掛かっていた人員五~六人を一~二人に削減、他のラインに割り当てるなど業務効率向上も狙っている。同社では、今回の設備投資を実質上のライン増設と位置付け生麺の増産態勢に入る。
 同社は一九六七年十一月設立、資本金一千万円、従業員数五十人、パート約三十人。〇二年四月期の売上高は前期比一二%増の十七億一千七百万円。売上比率はゆで麺三三%、生麺二九%、調理麺三三%、ラーメン店五%。太宰府天満宮の参道で直営の「博多ラーメン こうろかん」も経営。数年前から業務用ゆで麺が伸長を続けており、〇一年五月には約一億円を投じて、本社工場に大型の自動調理麺製造機械を導入している。

2003.03.25 発行 週刊経済より