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本社横のインキュベーション施設が完成 テクニカル電子 総事業費は約2億円


 駐車場管理機器メーカーのテクニカル電子株式会社(福岡市南区那の川一丁目、本房周作社長)の本社横に建設していたインキュベーション施設が七月八日完成した。総事業費は約二億円で、株式会社西日本銀行の引き受けで私募債を発行し建設資金に充てた。
 同施設は企業および雇用の創出を目的に建設したもので、現役経営者や専門家が独立希望者に企業経営に関する知識やノウハウを提供する。あわせて、同社の開発商品が複数種類あるため、やる気のある独立希望者を募って販売代理店を拡大する目的もある。建物は三階建てで、敷地面積は約三百平方メートル、延べ床面積は四百五十平方メートル。一階は二十一台収容可能な駐車場、二階は受付、ショールーム、応接室、商談ルーム、喫茶室、カラオケルーム、三階は五十人、二十人、十人に対応する大中小の会議室で、パーテーションをはずせば最大八十人まで収容可能。本房社長は「行政のベンチャー育成に対する政策や資金援助とは異なり、販売手法 やマーケット開拓など実践的な経営手法を伝えていく施設としたい」と話している。 
 同社は一九六二年十一月創業、八八年八月設立、資本金は一億四千四百万円、売上高は二十七億円、従業員数は七十人。親会社に中央無線株式会社(同社長)がある。
 本房社長は鹿児島県串良町出身、五一年十一月十日生まれの五十一歳、鹿児島電子工業高校卒、趣味は釣り。

2003.07.15 発行 週刊経済より