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オンラインショッピングサイトをリニューアル ピエトロ CR室新設を機に


 ドレッシング製造販売、レストラン事業を手がける株式会社ピエトロ(福岡市中央区天神三丁目、村田邦彦社長)は七月一日、自社ホームページ上のオンラインショッピングサイトをリニューアルした。
 これは今年四月一日付で顧客からの要望・意見などを商品や店頭などに反映させる企画立案部門として社長直轄のCR(カスタマーリレーションシップ)室(室長・西川啓子専務)を新設したのを機に、さらに顧客志向の営業戦略を展開する一環。同社では二〇〇〇年頃からインターネットでの販売を開始していたが、これまでに寄せられた要望や意見をもとに、より分かりやすさ、買いやすさの追求や、商品ラインナップの充実を軸にリニューアルした。ネット販売の数値目標は特に設定していないが、仮サイトアップした六月十七日からの約一カ月間で、前年同月比約三倍のアクセス数、同二倍の売り上げになっているという。
 同社では、二十代~三十代前半の比較的ネットでの購入経験が多い層 ではなく、三十代後半から五十代までの女性にターゲットを想定し、使いやすさに定評のある個人商店的な通販サイトなどを研究。買い物までのステップを順序だてて分かりやすく表示したり、従来とは逆の商品写真の上に商品名や価格などの文字を配置したり、文字自体を大きく表示するなど細かい配慮を施した。
 商品ラインナップは五十種類以上で、主力のドレッシングのほか、スーパーなどの店頭であまり販売されていない同社がレストランで使っている食材をパッケージ化した商品なども揃える。また要望の多かった組み合わせの「おすすめセットメニュー」や、一〇%オフとなる「まとめ買い商品」などのコーナーも設けた。
 松本圭司CR室主任は「ネット販売は従来の電話やFAXによるダイレクトマーケティング事業に占める割合はまだごくわずかだが、ピエトロ商品のファンづくりの一環として、今後もお客様の声をスピーディにサイト改善に反映させていきたい」と話している。
 同社は一九八〇年十二月創業、八五年七月設立、資本金四億七千四百 四十万円。ドレッシング製造販売とレストラン事業を両輪に昨年四月東証二部に上場した。

2003.07.23 発行 週刊経済より