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九州で7棟のホテル展開を計画 東京都のアパホテル  マンションとの複合施設も検討


 全国各地にホテルとマンションを展開するアパグループ(東京都港区赤坂三丁目、元谷外志雄グループ代表)の中核企業、アパホテル株式会社(同所、元谷芙美子社長)は今後、九州地区で六、七棟のホテルオープンを 計画している。
 同社は六月一日、福岡市中央区清川一丁目に九州第一号となる「アパホテル福岡渡辺通」(全百七十九室)をオープンしているが、今後、できれば福岡都市圏の三カ所を含め、九州の各県庁所在地を中心に合わせて七棟のホテルを展開する考え。また、アパグループはホテルとマンションを併設し、マンション入居者がホテルのモーニングコールやクリーニングなどの各サービスや、ホテルの大浴場を利用出来る形態の複合施設を関西や北陸地方で展開しており、元谷一志専務は「九州でも進出先の条件次第で、複合施設の開発も有り得る」としている。

 「福岡渡辺通」は初年度稼働率75%目指す

 また、「アパホテル福岡渡辺通」は〇三年十一月末までの初年度稼働率を七五%、将来的に九〇%を目指す。
 現在七十万人のホテル会員が百万人を突破するまで年会費を無料にするほか、有料放送の無料化などで、会員やリピーターを獲得していく。
 同ホテルでは、万一の火災時に三分間は呼吸可能な防煙フードや、スリッパの中敷きなど独特のグッズを設置しているほか、三十八台収容可能な立体駐車場の時間貸しサービスも実施している。
 アパグループは一九七一年四月創業。グループ資本金は二十七億七千二百万円。グループ企業にはアパホテルはじめアパマンションなど十三社あり、全国にホテル三十九、約八千四百室(開業予定含む)、マンション三百棟以上を展開している。
 アパホテルは一九八〇年十一月三十日設立。資本金三億二千万円。従業員はアルバイト、配膳を含め約七百人。二〇〇二年十一月期の売上高は約百八億円。

2003.09.17 発行 週刊経済より