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総工費4億円をかけ4階建て新病棟を建設 及川病院 12月に完成予定


 乳線外科専門、医療法人にゅうわ会及川病院(福岡市中央区平尾二丁目、及川達司院長)は十二月の完成をめどに新病棟を建設している。
今回の建替えは、建物の老朽化にともなう新築と、大学病院ではない町 の乳腺外科専門病院としての機能アップを目的としている。敷地面積は千二十平方メートル、延床面積は二千八百平方メートル、総工費は約四億円、病床は三十六床。新病棟は四階建てで、一階は外来、二階が手術室、内視鏡検査室、リハ室など、三階が急性期病棟、四階が緩和ケア病棟。 
 昨年の六月に着工しており、十二月の完成を目指している。今回の病 院建替えは、診察、入院などの医療行為の過程で乳癌患者のプライバシー保護、乳癌患者を中心とする治療設備の充実、病院機能評価認定の取得の一環。
 同病院は副院長として濱田雄蔵元福岡大学医学部第一外科講師、乳腺外来として松尾文恵福岡大学病院外科第一助手、顧問として野村擁夫元国立がんセンター乳腺部長の四人体制で乳腺外科を中心に治療にあたり、年間七十件程の手術例を持ち、手術後のメンタルケアのための心療内科も設置している。十二月までは、現在完成している部分のみで運営を継続していく。
 川波時治事務長は「最近は特に若い女性の乳癌が増えており、当病院 ではプライバシー厳守の治療と、入院中の快適な環境つくりを今回の新病院建設で意識した」と話している。
 及川達司院長は広島県出身、一九四六年四月十九日生まれの五十七歳、広島大学医学部医学科卒業後、ウィーン大学癌研究所へ留学、一九八二年に福岡大学医学部第一外科講師に。乳癌・甲状腺疾患の診断と治療を専攻後、九三年に及川病院院長に就任。趣味はゴルフ。

2003.09.30 発行 週刊経済より