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06年をめどに東証マザーズ上場を計画 プラッツ 韓国向け製品輸出、関東工場開設を視野


 各種介護機器、病院・施設用ベッド製造販売を手掛ける株式会社プラッツ(大野城市仲畑二丁目、福山明利社長)は、二〇〇六年をめどに東京証券取引所の新興企業向け市場「東証マザーズ」への株式上場を計画している。  
 介護保険制度導入に伴う各種サービスの充実や医療施設・機関の買い替え需要が増加傾向にあることを背景に、同社では低価格の介護用ベッド開発・販売を推進、製造コストを従来商品の三〇~五〇%まで引き下げた。その結果、昨年の年間電動ベッド販売総台数二万台を達成した。
  上場計画は今後更なる収益基盤の強化および商品開発、事業運営に必要な資金調達の円滑化を目的としたもの。  
  二〇〇三年九月には日本政策投資銀行から三千万円の新株予約権付き融資を受けており、同社では今後、マレーシアや中国、台湾、ベトナムの各協力工場に部品製造、組み立ての生産委託をさらに強化、部品共有 化による製造コスト、設備投資に伴う費用を削減する。〇四年六月期の売上高見込は十八億円。来期は昇降機能付きモーターベッドや高齢者筋力向上トレーニング機器を積極的に販売、売上高二十四億円を目指す。主幹事証券会社は未定。  
  同社では「今秋をめどに電動リクライニングベッドシリーズを韓国に 輸出する計画があるほか、来春には関東工場を開設するなど、今後も国際競争力を持ったオリジナル製品の開発や独自の販売ルートを拡充していきたい」と話している。  
  同社は一九九二年七月設立。資本金は二億二千万円。従業員数は四十二人。  
  福山社長は北九州市出身、一九五八年七月二十三日生まれの四十五歳。福岡大学法学部法学科卒。趣味はゴルフ。

2004.3.30 発行 週刊経済より