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本社近隣に床面積1980平方メートルの第3工場を建設 西部技研 総事業費約2億円をかけ
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環境・省エネ機器メーカーの株式会社西部技研(古賀市青柳、隈扶三郎社長)は八月一日、総事業費約二億円をかけて、本社近隣に床面積千九百八十平方メートルの第三工場を着工する。竣工は十一月中旬の予定。
同社は昨年四月に同所七千二百六十平方メートルの用地を購入し、一時は駐車場として利用していたが、約二カ月前に委員会を設置して利用用途を本格的に検討した結果、これまで他社の施設を借りて稼動していた自社ブランド完成品の組立て工場を自社で建設することを決定した。組立て工場であるため内部に特別な設備は導入しないが、クレーンを四機設置する。昨年一月には、同近隣地に第二工場としてハニカムフィルター工場も竣工しており、第三工場が完成すれば三つの工場を近隣地に集約することになる。
04年1月期売上高は約17%増の32億5300万円
また、同社の〇四年一月期売上高は前期比約一七%増の三十二億五千三百万円となった。
数年前から、デシカント除湿機など自社ブランド品の販売拡大を傾注してきたことが奏功して、受注拡大・増収につながった。前年比で完成品の売上構成比は四ポイントアップの二六%、OEM製品が一ポイント減少の四五%、ハニカム成形製品が七ポイント減少の二九%となった。
なお、今期は海外工場や国内印刷工場から有機溶剤濃縮装置(VOC)の大型受注など第一四半期が好調に推移し、今年に入って事業継承した新日本サーモラングの全熱交換器事業でも売り上げが確保できるため、〇五年一月期売上高では一〇%増の三十六億円、経常利益は約八%の二億八千万円程度を見込んでいる。
同社は一九六二年十一月創業、六五年七月設立、資本金は一億円、売上高は約三十億円、従業員数は二百人。
隈社長は福岡市出身で、六四年五月一日生まれの四十歳、福岡大学法学部卒、趣味は読書。
2004.6.22 発行 週刊経済より