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東北工場内に建築用FC、FR板の製造ラインを増設 富士ピー・エス 10月完成、製造能力は約3倍に


 プレストレストコンクリート(PC)工法を用いた土木・建築工事の株式会社富士ピー・エス(福岡市中央区舞鶴二丁目、河野文将社長)は、福島県安達郡大玉村の東北工場に建築用のFC、FR板の製造ラインを増設している。
 建築部門の受注拡大のため、構造物の床材などに使用するFC、FR板のコスト競争力の強化を図るもので、ここ数年首都圏の同製品に対する需要見通しが高水準なことから増設に踏み切った。すでに五月に着工しており、十月の完成を目指す。
 増設するラインには新システムのIM設備を導入。IM設備は、同社が特許を取得したコンクリート板の製造工法で、流れ作業で効率的にFC、FR板を製造する装置。新ラインが稼働すれば、東北工場の製造能力は約三倍となる。また、関東工場を含めた関東地区での製造能力も年間二十八万四千平方メートルから五十万平方メートルとなり、一・八倍程度に増強される。設備投資額は機械装置類の三億四千万円を含む四億五千万円になる見込み。

2004.7.21 発行 週刊経済より