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本社で20数年ぶりに新型車の記者発表会を開催   福岡トヨペット   マークⅡの後継車の「マークX」


 福岡市博多区東光一丁目の自動車販売・福岡トヨペット株式会社(瀧山勝久社長)は十一月九日、本社で新型車の記者発表会を開いた。
 発表した新型車は「マークⅡ」の後継車種「マークX」で、同社が新 型車種の発表会を開くのは二十数年前の「コロナ」以来。滝山社長は「メーカーサイドでの発表会ではなく、販売会社の発表会は珍しい。当社でも記憶になく、私自身も初めての経験」と話している。
 同社では同日から県内三十三の全店舗で販売を開始。立ち上がりの一年間は新型車の販売目標を月間二百台に置き、〇五年三月末までの当初五カ月には二千台の受注を目指す。このため、十一日までの特別内見会を皮切りに、店頭価格は発表会、店頭試乗会など一カ月連続でキャンペーンを開く。新型車の税込み車両本体価格は、二百四十万円台~三百八十万円台(排気量二千五百ccと三千五百cc)。トヨタ自動車の元町工場と関東自動車工業岩手工場で生産し、メーカーサイドでは全国で月間五千台の販売を打ち出している。
 同社は昭和七年創業、昭和三十一年四月設立。資本金は十五億円で、売上高は約四百四億円(〇三年三月期)。従業員は約二百八十人。同社の新車販売台数は累計五十五万台で、そのうち十七万台を「マークⅡ」が占めている。一時期は売上の三分の一を占めていたが、二〇〇〇年代に入り二割に減り、セダン市場の縮小で今年に入り月間百台のペースに止まっていた。滝山社長は「マークⅡは売上の三分の一を占める人気車種で、当社の大黒柱的な存在だった。それだけ思いは強く、車名まで変わることに一抹の寂しさはあるが、新しい時代を切り拓く車種として大きな期待をかけている」と話している。

2004.11.16 発行 週刊経済より