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60億円投じ10階建て本店がオープン   玉屋   遊技数は同社最大、初年度120億円の売り上げ見込む


 パチンコ店経営の株式会社玉屋(福岡市中央区春吉三丁目、岩見吉朗社長)が、約六十億円を投じて建設していた十階建て新店舗「玉屋本店」(同所)が一月十五日、オープンした。
 新規出店は昨年四月の「玉屋野方店」(同市西区壱岐団地)以来十二店舗目。都心の立地を生かした顧客獲得を図るとともに、本店として位置付けることでブランド力を強化し、今後の展開に弾みをつける。初年度は約百二十億円の売り上げを見込んでいる。
 場所は通称「国体道路」沿いの春吉橋そば。敷地面積は四千四百七十平方メートル、延べ床面積は二万三千四百三十八平方メートルで、一階がホール、二~十階が約七百台収容可能な駐車場となる。遊技機台数九百二十八台(パチンコ機・五百七十六台、スロット機・三百五十二台)は同社最大で、駐車台数に関しては「遊技台数に占める割合で全国一の規模」(同社)という。
 また一階と中二階には、美容室、花屋、ネイルアート、マッサージ、ボディケアショップなどの関連業種が集まった複合ショップ「CO LOVE」(コラヴ)、二階には食事が可能なラウンジ「風雅」がテナントとして入居。中洲地区に近い立地を生かし、ある程度ターゲットを限定する店舗で構成させることで、施設の吸引力を高めた。なお、四階と五階が同社の本社事務所となる。
 岩見社長は「今後本格的なブランドづくりに着手していくためのシンボルと位置付けるとともに、立地を生かした魅力ある施設づくりを積極的に推進し、新名所としての機能も担っていきたい」と話している。

6階にトレーニングルーム設置計画
 また同社は六月をめどに、同ビル六階駐車場の空スペースを活用し、トレーニングルームを設置する計画がある。 ビル内部の有効活用、および社員の福利厚生を目的としたもので、本社事務所(四、五階)の上階に建設を検討しているもの。
 計画ではフロアの一部に、本格的なトレーニング設備を導入し、主に店長クラス以上の層を、個々のカリキュラムに沿って利用させ、健康管理に役立てるという。岩見社長は「現場レベルは勤務が不規則のため、体力づくりの一助としてぜひ実現させたい」と話している。
 同社は一九五三年八月に飯塚市で創業、五六年設立。資本金は三千万円、〇三年十二月期の売上高は五百十四億七百万円、従業員数は三百九十五人。九七年に本社を現在地に移転。展開するパチンコ店は飯塚市内に三店舗、福岡都市圏が九店舗の計十二店舗となっている。
 岩見社長は四六年十二月二十七日生まれの五十八歳、飯塚市出身、立教大学経済学部卒、趣味はゴルフ、サッカー。

2005.1.25 発行 週刊経済より