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自身の経験もとに経営指南書を出版  中村高明紀之国屋会長    360ページ立て


 福岡県中小企業家同友会代表理事を務めた産業機器販売の株式会社紀之国屋(直方市大字頓野)の中村高明会長は8月2日、自身の経験をもとに執筆した経営指南書の「サラリーマンから中小企業家への歩み 人間尊重の経営」を出版した。
 同著は家業の中村商会を継ぎ、同社を紀之国屋という企業に成長させるまでの経験から、中小企業家同友会での学び、実践や金融アセスメント法制定運動の取り組み、同友会での活動について紹介。失敗談や影響を受けた人物、書籍、同社の独自の人事制度で用いた自己評価表やサンキューカードなど、具体的な資料も盛り込んだ。
 出版社は株式会社梓書院(福岡市博多区千代3丁目、田村志朗社長)で、サイズはA5版で357ページ。価格は2000円。7月28日には地元経営者など23人の主催で出版記念パーティーを博多区のグランドハイアット福岡で開催。約300人の出席者を前に中村会長は「オーバーかもしれないが、一身にして二生を生きる経験を歩んできた。その経験を書籍を通じて発信し、サラリーマンから起業される方や経営に悩む中小企業経営者、これから同友会で学ぼうとされる方のお役に少しでも立ちたい」と話した。
 中村会長は直方市出身。1940年11月14日生まれの75歳。64年3月慶應義塾大学経済学部卒。同年4月西日本鉄道株式会社入社、79年12月同社退社。80年1月紀之国屋社長に就任。2008年同社代表取締役会長、11年同社会長。中小企業家同友会全国協議会副会長などを務める。